とても優しく、浮気なんて到底しそうもない彼男と付き合って3ヶ月くらいの頃。
チラホラと小さな嘘が目立つ様になり、問い詰めては誤魔化されが続く様になったある日。
事実確認がしたくなり、後で謝らないと・・・と思いつつ彼男がトイレに行ってる間に携帯を見る事に。
すると出るわ出るわ出会い系メールの数々。
『○○に住んでる21歳です☆近くに住んでる子メールしょ♪』
やら、写メ交換やらHメールやらお誘いまで。
しかも片っ端から送っているらしく、女の子の数は片手じゃ足りなかった。
幸い会ってはいない様だったが、ショックで全身が震え、背中がスーっとなるに反して顔が物凄く熱くなった。
トイレから戻ってきた彼男はすぐ様子のおかしい私子に気付く。
「どしたの?体調悪い?」
と背中をさすってきた。
普段なら心底心配してる優しい彼男、という風に見れたのだろうが・・・。
私子が
「嘘ついてる事、無い?」
と聞くと
「・・・えっ?」
と明らかに動揺しだした。
いや・・・とかどしたの・・・?とか言ってた。
「無いならいいんだ。ちょっと具合悪くなっちゃったから帰るね。」
と素っ気無く言うと、
「あ!!!!!!!!!私子、もしかして携帯見た?」
と。
わなわなしながら
「携帯見てごめんね、引いたでしょ、でも私はもっと引いたから帰るね。」
といって立ち上がろうとすると、何故か彼男が泣き出した。
「本当にごめん!!最近私子忙しくて、あんまり連絡取れなかったから寂しくて、もうしないから!!!!」
号泣しながら私子の背中に抱きつき羽交い絞めに。
初カレではないが、処女を捧げた相手で結婚しようなどと言っていた為、何か可哀想になり許してしまった。
今考えると若気の至り以外の何でもないが、当時は本気でこの人と結婚するんだ!とか思ってた。
この時点で別れていれば・・・と悔やむ。
それからアドレスを変え、電話帳に入っている女の名前を全て消し、次やったら別れると約束して付き合い続行。
半年過ぎた辺りで自分の親に会わせ、相手の親とも会い、同棲資金を貯めだした。
同時に彼男の就職が決まり、地元から車で1時間の田舎へ引っ越す事に。
私子は簡単に引っ越す事が出来ない事情があった為、中距離恋愛に。
「貯金が溜まって、私子の事情が落ち着いたら一緒に住もう。」とか言われて有頂天になっていた。
そこから私子が休みの度に往復4000円かけてバスで彼男の元へ通う様に。
彼男が休みの時は車で私子の所へきたり、遠くへ遊びにいったりした。
この辺で彼男が実はパチンカスであると知ったのだが、愛さえあればそんなの関係無い状態で流す。
ある時は朝から彼男の元へ行き、仕事に行っている間に掃除洗濯ご飯を作り、自分の仕事の前に地元へ帰る、という日もあった。
盲目な程尽くしていたと思う。が、そんな生活を始めて1ヶ月程でまた彼男の出会い系が再発。
またも大喧嘩→彼男号泣→許すのループが付き合っていた1年半で計3回程続いた。
結果、治らなかった訳ですが。
決まって彼男が言うのは
「寂しかったから」
「構ってくれないから」
「本当は四六時中メールしてたい」。
しかし上記の様に休みや空いた時間は全て彼男に使っていた為、これ以上どうすればいいのかわからない。
それを伝えると、下を向いて何も喋らなくなる。喧嘩の度にこうだった。
既に共依存になっていたんだと思う。
そんな別れたくない、でも別れないと・・・と悩む日々が続いた。
ある日…
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2人の休みが被った日に彼男の元へ行こうと連絡すると、
「ごめん今日は会社の人が来るんだ」
と。
珍しいなと思いながら
「そうなの?じゃあ今日は家でゆっくりしてるね。」
と言った。
すると
「うん、本当にごめんね。また明日連絡するから。」
また明日?
今まで何処に飲みに行こうが、誰と居ようが必ず終わった後に連絡を寄こしてきた彼男の発言に引っかかった。
しかも会社の人なら、泊まる事もないだろうに?(社宅だったので、職場の人も同じアパート)
怪しいなと思った私子は親友に連絡をし、車を出してもらえないかと頼んだ。
全ての事情を知っている親友は快くOKしてくれ、私子の運転で一緒に彼男宅へ。
案の定彼男宅の前に見知らぬ車が止まっていた。内装からして明らかに女の車だった。
あー・・・と項垂れる私子に、大丈夫?私行って来ようか?と親友が言ってくれたが、
流石にこれ以上巻き込みたくないので車で待っててもらう事に。
何か合ったら着信してと言う親友に、いつでも発信出来る状態にした携帯を握り締めて彼男の部屋へ。
合鍵を使ってそーっと入ると、居間の電気が消えている。。
テーブルには空き缶に吸殻が入っており(私子も彼男も煙草吸わない)、閉め切られた寝室から薄っすら声が聞こえた。
この時点で吐きそうになるが、耐えながら思いっきり寝室のドアを開けた。
何か布団の中でゴソゴソしてる彼男&見知らぬ女\(^o^)/
何故だか笑いが込み上げてきてしまい、爆笑する私子。放心している彼男、ええええ!!!?????とか言ってる女。
見事に二人共上半身裸だった。こっから下半身に取り掛かるトコでしたかwwwwww
すいませんねwwwwと言いながら彼男の携帯と女の鞄(逃走防止)を取り上げ、ダッシュでトイレへ。
「な、なんで!!??何すんだ返せ!!!!」とドアを叩く彼男。
中身を確認すると、A子って女とラブラブメール。しかしA子は私子の存在を知らない様だった。
10:0で彼男が悪いなーと思いながら親友に連絡。
真っ黒だったから帰るわ、と言ってる間にトイレの鍵が脆かった為開いてしまった。
「嘘ついたのか!!!家にいるって言った癖に!!!!」などと訳のわからない事を言う彼男。
はい、と携帯を返し、A子であろう女の元へ。
「ごめんね、彼女いるって知らなかったんでしょ。こんなんだけど好きならあげるけど、帰るなら気をつけて。」
と言って鞄を返した。「え・・・あ、はい、え?」とまだ状況を理解出来てないA子。
するといきなり背中に衝撃が走り、私子は布団へ倒れこんだ。
「別れるの!!?別れないで、こんな女(A子の事)遊びだから!!!!別れんなよ!!」
普段からは想像出来ない彼男の豹変にgkbrしながらうずくまる私子。
「そうだ、Hしよう!?そしたら仲直り出来るから、ほら!そうしよう!!!」
本気で抑え付けられ、引き裂く勢いで服を脱がされ始める私子、コイツ頭おかしいと今更ながら思った。
ちょ、ちょっと、と脅えながら彼男を止めにかかるA子、「お前なんか遊びなんだよ!!!さわんな!!」と横っ面引っぱたかれていた。
それ見て頭に血が上った。もう出る限りの声量で
「ふざけんなああああああああ!!!その子悪くないだろうがああああああああああああああ!!!!」って叫んだ。
そんで思いっきり抵抗。敵わないんだけど、力の限り暴れまくった。
すると今度は「なんだその口の聞き方!!いつも通り許せばいいんだよ!!!」と私子が引っぱたかれた。
号泣する私子とA子。下半身脱ぎだす彼男。
あーもうダメだな・・・と思った時に親友が飛び込んできた。来るのが遅いから入ってきたらしい。
半裸になって抑え付けられてる私子、ごめんなさい私の所為でごめんなさいと泣いてるA子。
を見て、親友が彼男を吹っ飛ばした。
合気道だか空手だかの有段者らしい親友は、170cm痩せ型の彼男を抑え付けて顔を殴りまくる。
途端に泣き出す彼男。「私子、私子、やめさせて、お願いだから、ごめん」と下半身丸出しで懇願してた。
また笑えてきた私子は泣き笑い。
してたらA子が「本当にごめんなさい」と言いながら上着貸してくれた。
「こちらこそ・・・」と脱力しながら親友の方を見ると、もう彼男は泣きじゃくるだけになっていた。
親友が「謝って済むと思うな、土下座しろ!!!出来ないなら死ね!死ねないなら私が殺してやる!!!!!!」
と頭を床にガンガンしていた。
いや、流石にそれ以上はヤバイんじゃ、と思い止めに入ると
親友は私子にも「こんな男見限らないで何してる!!大ばか者!!」と叫んだ。
ごめんなさい、もういいから、本当にありがとう、と言うとやっと静まる親友。
長年の付き合いだけども、ここまでキレた親友を見るのは初めてだった。
後は彼男の携帯から私子の連絡先を消去、二度と近づかない事を約束させて帰宅。
親友の元で散々泣いて、後日お礼と称してご飯を奢った。
A子とはあれから一度も会っていない。
別れて半年後くらいにmixi経由で連絡がきたけど、今親友といるからと返信したら来なくなった。
今でも一人身で、相変わらずの出会い系も続けている様です。
トラウマで男の人と暫く接せずにいましたが、10数歳年上の人と最近婚約したので投下。
今でもモバ○ーやグ○ーなどの携帯サイトが嫌いで、今の人はろくに携帯も弄れないので安心していますw