小学校3,4年の頃、アパートの隣に住んでいたオバサンが、俺をターゲットにしてよく託児していた。
うちは共働きだったので俺はいわゆるカギっ子。
隣のオバサンは2歳児を抱えた専業主婦。
俺の行動を概ね把握していたようで、帰宅と同時にインターホンが鳴る。
「あ~ら俺君、お帰りなさい(はぁと)
今帰って来たの?ちょうどよかった!(さらに一層キモいはぁと)
オバサン、ちょ~っとお買い物行って来るからその間、ちょ~っとだけうちの子見ててね
じゃ、よろしくね」
たまにあるならまだいいけど、そんなことがしょっちゅう続いたからいい加減ウンザリ。
母が何度かオバサンに抗議したそうだが、
「お隣なのに冷たい!」
「たまにしかないんだからいいじゃない!」
と逆ギレされたそうだ。
週に3,4回、それも2,3時間もの無料託児が「たまに」ですか。
そうですか、ああそうですかそうですか。
なので母の許可を得て復讐を開始…
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俺が家に帰宅する前にお隣の家に赴き、
「オバサン!こんにちは!今帰って来たよ!赤ちゃん見るよ!ついでに留守番もするよ!行ってらっしゃ~い!」
有無を言わせずお隣に上がりこみ、オバサンがいなくなってから冷蔵庫や茶ダンスの中を漁る。
離乳食がメインだから育ち盛りの俺にはやや物足りなかったが、なんせタダだ。
これぐらいは留守番&託児のギャラとしてもらってもバチは当たらないって、俺の母ちゃんがそう言ってた。
しかもこのガキ、字も読めねえ遊び方も碌に分からねえくせに、やたらとファミコンソフトを与えられてやがる。
2歳児にはモッタイナイ!
こういうものは俺が使ってこそ有意義なのだ。
それまで苦痛だった託児が、一転して飲み放題&食い放題&遊び放題のパラダイスに。
俺がファミコンに夢中になっている時、隣でなんかガキがカンシャク起こしていたけど知るか。
ほんの数秒だけどガキを「見る」という約束はちゃんと守ってる。
そんなことが数回あっただけで、何故か隣のオバサン逆ギレ。
だけど母は
「たまの(週に3,4回)ことなんだからいいじゃな~いwwww」
と、飛びっきり極上の笑顔でレスしたそうだ。
気がついたらお隣さんは引っ越していなくなっていたが、あんな楽しい至福の託児&留守番は二度となかったな。