どこでもドアが欲しかった

山奥で脱輪した車を助けてあげようとしたのだが…

time 2016/11/20

山奥で脱輪した車を助けてあげようとしたのだが…

ずいぶん昔のまだポケベルが出始め位の頃。

東北の某県の山奥で、左側の前輪が側溝にはまって立ち往生した営業車のバン(社名と電話番号入り)を見つけました。 

乗ってたリーマン2人に声をかけたら、遠方の客先から帰る途中で、県道から外れて道に迷ってしまった。
さらに、どこにいるのかわからなくなり、引き返そうとして狭い道を切り返ししてたら、側溝にはまって途方に暮れてたとのこと。 

ちなみに場所は県道からは相当奥に入ってて、ふだんはめったに車の通らない場所。

当時の私の愛車はジープで、趣味は悪路のクロカン走行だったので、ウインチ装備で大型ジャッキやロープは常時クルマに積んでいました。
よかったら引っ張り出しましょうか?と聞いてみると、2人は大変喜んで、ぜひお願いしますとのこと。
それでは、と私が愛車の荷台から道具を出すべくガチャガチャとやってる横で、2人は


中年「いやー、どうなることかと思ったけどな、助かったな。」
若い方「公衆電話ないからJAFも呼べないですしね。」
などと話していました。

この時、中年がタバコを取り出して吸い始めたので、私は少々カチンときたんですが、黙ってました。

でも、ジャッキをおろして、かける場所を探してバンの下を覗いている時に
中年「しかしまあ、だせークルマだけどこんな時だけは役に立つんだなw」
若い方「やめて下さいよ、助けてもらうのに何言ってんですか(焦)」
中年「大丈夫だよw」
てな小声の会話が聞こえて…

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