彼が迷うことなく私の手を掴んでいたDQNの腕を掴んで
「僕の彼女です。離してください」
って淡々と言った。
DQNはキレて、彼に殴りかかった。
その瞬間、DQNの体がふわりと宙を舞った。
マンガとかで見るように、ホントに宙で一回転した。
そして地面に倒れたところで、彼は立ったまま腕を逆に捻るようにDQNの手を掴んでた。
痛がるDQNとたじろぐDQNに向かって、
「もういいでしょ?帰って下さい」
と言い放った。
そしてDQNたちは逃げるように帰って行った。
私は呆然としてたけど、そんな私に
「一人にしちゃってごめん」
っていつも通り気弱そうに謝ってきた。
確かにちょっと武道をしたことがあるとか言ってたけど、信じてませんでした。
そっから私ベタ惚れ。
その彼、今は私の夫です。