どこでもドアが欲しかった

病的に束縛が激しかった妻。息子が生まれて関心が息子に移ったように見えたが…

time 2016/11/23

病的に束縛が激しかった妻。息子が生まれて関心が息子に移ったように見えたが…

元嫁は付き合ってた頃から束縛がひどかったんだが、結婚してからみるみるうちにひどくなった。

会社に着いたら会社の電話から元嫁携帯にワンギリ強要、昼休みと15時と帰宅前に元嫁にメール強要。
残業がある日は会社から1時間おきに元嫁携帯にワンギリ強要。
「俺の邪魔すんな」って言うが、
「だってあなたが好きなの」
とメソメソ泣くので、惚れた弱みで
仕方なく従ってたのが悪かったと思う。

会社の飲み会は当然女がいるが、元嫁はそれが気に入らない。
俺の部下が女なのも気に入らない(当時は庶務担当課だったから女性だらけ)。
スーツに女の臭いが付いていると言っては、ドライクリーニング必須のスーツを衝動的に洗濯機にぶちこもうとする。
たまらずクリーニング屋にスーツとワイシャツを出すようにしたら、今度はクリーニング屋のおばちゃんのにおいがついていると言ってわめく。
会社に来る弁当屋から弁当買おうとしたら、
「他の女が触ったものなんて食べないで」
と弁当を持たせてくる。

おかげで外食は結婚してから2回くらいしかしていない。

でもやっぱり愛情はあるので、結婚から4年目に息子が生まれたが、元嫁はそれは可愛がっていた。
息子の世話に追われたせいか、俺への束縛がなくなっていた時期だったな。

あるときネットで「たまには嫁1人で買い物に行かせろ」というのを見たので遊びに行かせようとしたが
「あなたがいないなら行かない。久々に2人でデートしたい」という。
それならと、朝から俺母に息子預けて1日出かけた。
久々にラブホでハッスルしたんだが、元嫁が今までに見たことないようなタガが外れたみたいなにや~とした
笑顔で俺に抱き着いてきて、
「ねえ、息子ってあなたそっくりだよね。あなたが増えたみたいで、私、幸せ」
って言うの聞いて、なんか知らんが、すげぇ怖くなったの今でも覚えてる。

その後、息子は年相応に活発な子に成長したんだが、小学校低学年のとき友達と遊んでいて崖から落ちた。
足をねん挫して、顔をざっくり切って縫った。

俺が先に病院についていて、医者から話を聞いているときに、元嫁が病院に到着した。
包帯だらけで、傷で顔がひきつれた息子を見て絶句した後、元嫁が医者に
「先生、この子の顔は元に戻らないんですか?」と聞いた。
医者は
「筋と神経が切れているので難しい。手術とリハビリと〇〇法(覚えてないスマソ)でどこまで回復できるか。 ただ本人の努力が求められるので、時間がかかるということは考えてください」
って答えてた。

その日から元嫁は、却って息子が可哀そうになるくらい、息子の傷を消すこととリハビリに執着した。
皮膚の移植もしたし、高い薬をそれこそ湯水のように費やした。
筋肉と神経が切れてるから、そっち側だけ顔がひきつれるんだが、それを回復させるためのリハビリを毎日行い、痛い痛いと泣く息子を抑えるようにして、マッサージを施した。

リハビリもマッサージも息子のためだと思っていたし、そのためには息子もある程度我慢しなきゃダメだと思っていたが
あるとき医者から俺だけ呼び出されて、
「奥さんとよく話し合いなさい」と叱られた。
痛みと母親の執着で、息子が心理的に追い詰められているという。

多動が疑われたくらい活発な息子が、確かに最近物静かになってると思ったが、それは足を怪我したせいだと思っていた。
仕事が忙しくて息子とろくに向き合ってなかったことを猛省したよ。

その夜、元嫁に
「もう少しペースを緩めよう」
と提案したら、元嫁がものすごく反発してきた。
納得いかなくて、
「確かに息子のためを思うお前の気持ちもわかるけどさ」
って言ったら、元嫁がふてくされた顔で…

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