それから彼女の懺悔が始まった
なんと義母は嫁と義妹に夜の仕事を強要していた
義父にあたる人は浮気相手と蒸発したそうで、
それを機に義母は嫁と義妹に暴力をふるい
アル中になったそうだ
無職では生活できず、かといって働く気のない義母は
嫁が中学卒業したのを機に夜の仕事を強要
義妹も中学卒業と同時に客を取らされるようになった
客の中には義母の叔父(元893)もいたそうだ
それがもとで地元では有名なビッチ姉妹として
物笑いの種になっていた(俺は全く知らなかったが)
10代の時に2度逃げたらしいが
その度に叔父に連れ戻された
堕胎経験もあるとの事だった
確かに嫁実家に遊びに行っても嫁がいなかったり
嫁、義妹ともいなかった事はあった
そんな時は義母と二人で飲み明かした
気だるげに見えたのは単にアルコールが切れて
不機嫌なだけだった
嫁と食事中に周囲からクスクス話をされたり
小馬鹿にした視線を受けた事もあったが
てっきり嫁の美貌と俺の普通さを
からかっているんだとばかり思ってた
嫁と夜を共にする事も一度もなかったが
別に気にも留めてなかった
両親に紹介しようとしても
「ちゃんと結婚が決まってから」
と言って会おうとしなかった
俺と付き合う事を了承したのも
最初は俺をATM扱いし
最終的に俺の実家の資産を狙っての事だったらしい
これは義母の指示だったそうだ
後に実家の資産は全て俺の兄が引き継ぐ事がわかると
今度は義妹に俺の兄を誘惑させようとしていたらしい
それでも嫁は本当に俺の事を好きになってしまい
騙して結婚するような事はしたくなかった
嫌われてもいいから全て告白したかった、と。
「そんな事聞かされても私と結婚したい?」
嫁に訊かれたが…俺はYESと返答
「小遣い稼ぎでならともかく
無理やりやらされてたんだろ?
やりたくてやってた訳じゃないだろ?
そんな事言ったら俺だって
彼女いない歴=年齢だったし
夜の店に通いまくった時期もある
俺の事を好きでいてくれるなら
過去はどうだっていいんだ」
自分で話して思ったが、俺も大概だよな
そう言ってたら少しだけ笑ってくれた
しょうがないよ、当初の動機がどうあれ
俺は嫁の事大好きだもん
そんな過去聞かされても嫌いになれないよ
だがここからが大変だった
俺の両親・兄・親族はもちろん
友人・知人全員がこの結婚に反対した
まぁ予想の範疇だったから
別にショックでもなかった
ただ説得の結果俺の両親と兄だけは
反対しつつも協力してくれる事になった
「二度とこっち(地元)には帰れない覚悟はしなさい」
と言って俺、嫁、義妹の3人を逃がす算段をつけた
まず嫁実家で嫁と大喧嘩をし
義母の目の前で別れた
演技とはいえ嫁を夜の仕事の件で詰るのは辛かった
義母が慌てたように執り成そうとしたが
ブチ○したい気持ちをこらえて帰った