「君、電車にいたよね? 大丈夫、ちゃんと生きてるし救急車は呼んであるから」
「君も警察とかにオジサンのこと言わないでね、二人とも合意だから」
「もうじき救急車来るし、近所の人が警察呼んだと思うから、巻き込まれないうちに家に帰ったほうがいいよ」
こくこくと頷くと、オッサンはニッコリ笑って
「○○高校野球部! 甲子園目指してがんばれよ!」
「俺等みたいなダメな大人になるなよ!」
笑顔でサムズアップして駅に戻っていった
でも服に返り血があって恐怖でしかなかった
帰宅後
「あの人に顔と高校と部活バレてんじゃん……」
そう気づいた時が最大の修羅場。
ちなみに後日判明したこと
ほぼ間違いないこと
警察と救急が公園に到着、ヤンキーは入院
被害は顔面骨折アンパンマン+前歯全部折れ、耳がちぎれかけ、一部、髪を皮ごとむしられる
他外傷いろいろ
たぶん本当のこと
ヤンキーは警察に被害届け出さなかった
でもしばらくしたら引きこもりになった
公園周りでこの事件の噂でもちきりだったけど、自分は誰にも何も喋らなかった。
大学卒業して地元から離れ、会社の帰りにケンカを見たので思い出しカキコ。