あれ?娘って俺に全然似てなくない?って。
昔から嫁に似てるね~なんて言われてたけど、俺に似てるところ、一つもない。
なんとなくモヤモヤしたから、それを治めるためにやってしまったよ。
届いた封筒見て、真っ白になった。
そらそうだよなあ。似てるわけないよなあ。
意識朦朧としてたけど、封筒持って書斎行って金庫に閉まって鍵保管場所に置いて…気絶してたらしい。
ベッドの隣で心配そうに見つめてる嫁と娘が怖かったよ。
で、帰ってぼーっとしてたら思い出した。
今後何か不幸なことあったら、それは因果応報なんだって、泣いてたAの顔。
正にそうだと思う。これは子供が俺にした報復なんだろうなって。
だから誰にも言わない。嫁娘の顔は相変わらず色褪せて見えてるけど、この2人を養い続けることが俺がした最悪のことを償うための最大のことだ、って信じてやっていきます。これからも。