ただ、以前に連れが同じように酔っ払いから暴行受けて泣き寝入りしたことがあったので
駅やら電車やらでケンカ売ってくる酔っ払いって本当に許せないのよ
ここで言われるままに手打ちにしても数日後には忘れるんだから。
正直さんざん時間食ってたので(この段階ですでに発生から1時間半)
腹も減ったし面倒くさいのもあって、どうしたものかと思っていたら
小力いわく
「こういう事態ですから、警察のほうにも記録は残りますし、
そのまま帰らせるわけにはいかないので、まだらハゲは家族に迎えにきてもらうことになります」
そこでひらめいた俺は小力に提案
「じゃあ、家族全部呼んで。家族から謝罪させてくれたら手を打ってもいい」
俺の提案を小力がまだらハゲ側に伝えて、まだらハゲ側の警官がそれで了承
家族が来るまで待たされた。実を言うとこの段階でも俺は手打ちにする気はなくて、
家族の前でまだらハゲがどんな態度見せるか、家族がどんな態度かみて最終判断する気だった
「相手のかたとご家族、お見えになりました」
いい加減待ちくたびれた頃、小力に呼ばれて警察官8人立会いのもとご対面。
迎えに来てたのは顔面蒼白の奥さん。美人ではないけどちょっと病弱そうな感じのひと
「申し訳ありませんでした!」奥さんの謝罪は搾り出された悲鳴のようだった。
あ、もういいや。奥さんみた瞬間そう思った。でも、まだらハゲにはやらかしたことはしっかり自覚してもらわないと。