さっきの田中さんを捜したら、その田中さんもこちらを捜していた。
父親の様子はおかしかったし、その田中さんも変に興奮していたようだった。
喫茶店で話をすることになったが、俺は全く事態がつかめない。
田「鈴木大輔くんを呼んだ方がいいですか?」
父「今はまだいい。だけど、あとで電話で話をしたい」
田「ちょっと電話をかけていいですか?」
父「どうぞ」
そして鈴木さんに電話。すると鈴木さんに「お姉さんの番号を教えて」と頼む。
登場人物が増えすぎで何もわからない。
お父さんは震えているし、泣き始めた。
どういうことなのか聞いてみた。
父「お前が二十歳になったら、話さなければならないと思っていた。
だけど、こんなことになるとは思ってもいなかった。
これから相当ショックなことがあると思うけど、驚くと思う」
と言い出した。
田「今、あなたのお姉さんと電話しました。今日は来れないらしいですけど、改めて会って話がしたいらしいです」
俺「私は一人っ子です」
父「お前には、姉と兄がいるんだ」
知らなかった。聞かされて、しばらく何も考えられなかった。
田「お父様、こちらの彼に話をしていないのであれば、日を改めても結構ですけど」
父「お気づかいありがとうございます。そうします」
そこで、2人は名刺交換した。
家に帰って事情をきいた。お母さんも帰ってきた。