どこでもドアが欲しかった

「薬の渡し間違えがありました」と訪ねてきた医者。信用してしまった嫁は…

time 2016/11/27

「薬の渡し間違えがありました」と訪ねてきた医者。信用してしまった嫁は…

嫁さんがとある病院に検診に行った際、半日かけて病院内をまわって診察を受ける形式の検診だったんだが、どうもその際に院内にいた医師に惚れこまれた。

道端を歩いていても後をついてこられたことのある嫁だったから、そんな話はまあよくある話なんだが、この医師、こともあろうにカルテを見て名前・住所・電話番号を調べやがった。

保険証関連記載から既婚者であることと、おれの会社もあらかた知られた。
嫁さんは確かに惚れられることが多かったが、たいていは既婚者という点で脱落する。
これはマトモな人間の証拠だな。

既婚者でも言い寄ってくるのがそれでも何割かはいる。
こうなるとモラルのないやつだからやり方もおかしい。
この医師に至っては、調べ方がそもそもおかしいし、
なぜか過剰に自分に自信があるらしく、後に話を聞く機会があった際に聞いたところだと、おれの勤め先を知って楽勝だと思ったそうだ。

その数日後から日中、直接自宅に来るようになった。曰く、薬の渡し間違いがあった、という名目。
普通に考えればどう聞いたっておかしな話だが、病院で検査を受けたその直後で結果待ちだったのと、相手が医師であったことで、嫁は瞬時に正しい判断ができなかったそうだ。

薬の話で、長くなると言われて家にあげてしまった。
夏場で、窓もあけていたし、家中を開放的にしてあったせいもあり、
危機感が薄れたのもあると思う。

すると…

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