この状況下で弟さんに隠し子が発覚。
隠し子と言っても弟さんは知らなかったらしく、実の息子を見て大ハッスル。
弁護士に遺産の大方を息子に譲るよう遺書を書き直させて、ぽっくり死んだ。
これをうけて6年も家族を犠牲にして面倒を見続けてきた伯母は納得できず、
息子さんに遺産の再分配を要求した。
ようするに、私は苦労したんだからもっとよこせと。
息子さんはいい人なんだ。
礼儀正しくて、純粋で、蛍の墓の兄のような、要するにお花畑。
家族なんだから家族が面倒を見るのは当然、それとも金目当てだったの?と態度を硬化させ拒否。
弟さんは生前、伯母が遺産を総取りすることに微妙に思うところがあったらしく、
死の間際にいらんことをしゃべったらしい。
交渉にきた伯母の喧嘩腰のような態度もいけなかったのかもしれない。
母がとりなそうとしても伯母の味方をするだけで敵認定されてだめ。
話が違うじゃないかと、今までの不満が一気に噴出したっぽい伯母の夫が子供つれて離婚。
母は伯母に自分が自由にできる貯金をすべて渡そうとしたが、拒否された。
結局どうにもできず伯母の不満は一番被害のない母に向いて、巡り巡って自分に来た。
ある日母と一緒に様子を見にいくと、伯母はさめざめと涙を流した。
気まずくなって二人きりにしてあげようと退出したら、
十分ぐらいして鬼のような顔をした伯母が一人でこっちにきた。
自分のだろう排泄物を投げつけられ、胸倉をつかまれて、
「私を介護しなさいよ!身内なんでしょう?やってみなさいよ!ほら、ほら!」
と怒鳴られた。
すぐに母が来て伯母は泣き崩れて動かなくなった。
それから母と伯母は大喧嘩して絶縁したんで後は知らない。
母がくるまでのわずかな間、まだ温度のあるそれを肌に塗りこめられたのが修羅場。