『漏らした』
しかも、『両方』
助けられた時、お姫様抱っこ状態で救出され、
安堵感から大泣きして、気が緩んで出ちゃったよ。
小だけならまだしも、大までも!
しかも好きなお兄さんの腕の中で漏らしたよ。
花の女子高生、心は乙女。
奥手でいつも窓から帰りを眺めてる。
お裾分けの時に玄関先で話しただけで幸せを感じる。
そんな少女が好きな人の前で漏らしたんだよ。
しかも、彼にそれが掛かった。
おっさん云々はどーでもいいの!
好きなお兄さんに抱えられながら漏らしたことの方が大事件なの!
恋の話で私より悲惨な状況になった人なんていないと思うよ。
安堵感からの号泣は、世界の終わりを知らせる大号泣にかわったよ。
周りは「怖かったねぇ。もう大丈夫だから」と声を掛けてくれたけど
「違うんです。そんなことはどうでもいいんです。お兄さんの前で
漏らしたことが辛いんです。絶対嫌われた!」
なんて言えないよ
お花畑の頭は、天変地異が起き、荒廃した荒地となった。
「私の初恋は大ともに放り出され、小によって流れされた。
もう終わりだ。あの変態さえ来なければ、鍵さえかけてれば。
こんな汚い大小便小娘、嫌われて当然だ。◯にたい。」
と思いながら、夏休みの間ずっと引きこもってた
家族も
「相当怖かったんだろう。そっとしておこう。学校にも行かないようなら、
カウンセリングで慣らしていこう。」って言ってたんだけど
違うよ、恥ずかしさと後悔で引きこもってたんだ
毎夜毎晩枕濡らしながら寝てたよ
でも学校には行かないといけないから
学校が始まってからは、お兄さんから逃げるように生活してた。
お兄さんがあまり見かけないことを心配して、よく訪ねるようになって、
なんやかんやで現在、お兄さんは旦那となり両家仲良く暮らしているよ。
だから、恋人、好きな人の前で漏らしても大丈夫!
恋は成就する!
私が保証する!