どこでもドアが欲しかった

結婚も考えていた彼女がパチンカスだったことが判明し、別れた。それから5年後…

time 2016/11/30

結婚も考えていた彼女がパチンカスだったことが判明し、別れた。それから5年後…

極限られた友人以外にマンションのことは言ってないし、 
ましてやカノ子なんか忘れていたので、ビックリしたのだが、
マンション購入を知っていたAとB子もいっしょだった。 
俺は3人を入れるのが嫌で、今部屋散らかってるから、
近くの喫茶店で話をしようと言って3人を連れて喫茶店に向かった。

喫茶店に向かうまでの間はいっさい会話が無かった、
俺から特に話すことはないし、ニヤニヤしながら
カノ子と会話してるAとB子にも不信感があり、
少しキレ気味だった。

そして何より、カノ子の容姿が驚くほど変わっていたのが 
気持ち悪かったのもある。
薄汚いジーンズにくたびれたジャンバー、ボサボサの髪。 
いっしょに歩くが恥ずかしいぐらいだった。

喫茶店に入ってオーダをとったのだが、俺、A&B子はコヒー、
カノ子はスパゲティ、ピザ、ケーキ、コーラ2つ。
いい?、いいよね?いい?って下目使いでニヤニヤしながら
頼むので凄く気持ち悪かった。 

俺「で、いきなり何の用?」 
カ「まぁ、久しぶりだからおいしい話持ってきたし、 
上手くいけば、やり直しも考えてもいい」 
俺「はぁ?、やり直しは無いし、おいしい話もいらない、 
話すことないのでじゃ。コヒー代はおいとくから」 
A「まぁ待って、カノ子も反省してる部分もあるし、おいしい話は 
俺たちも乗ってみたいと思ってる。」と言いながらB子を見る。 
Bはニヤニヤしながら頷いていた。 

俺「俺は今の生活で十分だし、おいしい話とかそういう類はいらない。 
毎日の仕事でやっていくので、そういう話は聞きたくなし、聞かない。」 
カ「でも、俺君がいないと無理だし、ほんとおいしい話だし。」 
俺「だから、俺がいないと無理ならやめればいい、んでA、B子、悪いけど 
こういう話するならもう付き合いやめるわ」 
A「まぁ、怒るなや、なんかお前はマンション購入して偉くなったつもりか?」 
B子「そうだよねー、なんか感じ悪いよ~w」 

考えてみたら、A&B子はマンション購入前に
共通の友人達の飲み会以来会ってなかった。
んで、よく見ると気のせいかA&B子もなんか小汚く、 
こいつらってこんなだったか?って自問自答してしまった。 

埒あかないし、話すこともないので、あっそとじゃ!と言って 
立ち去ろうとすると、カノ子、A&B子がしゃべりだした。

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