救急車呼んだ方が良いんじゃないかと思ったんだが、救急車呼ぶよりは車かっ飛ばした方が早い、一刻も早く医者に診せなきゃダメだと
ばあちゃんに言われて納得し(産院があるという病院は車で20分位だった)、車の後部座席にお嫁さんとばあちゃんを乗せて田舎道を爆走した。
車を走らせてる間中、とにかく死にそうな気分だった。
後ろからはお嫁さんの苦しそうな泣き声と、「大丈夫だからなぁ。病院着いたら旦那さんとあんたの母ちゃん呼ぶから、それまでばあちゃんがそばにいるからなぁ。大丈夫だよぉ。」って
ばあちゃんがお嫁さんを励ます声が聞こえてくる。
お嫁さんが少しでも楽なように車を揺らさないようにしなくちゃ、でも早く病院に着かなくちゃいけない。
いっそ速度違反で警察に捕まらないか、そうすればパトカーでもっと早く安全にお嫁さんを病院へ連れてってもらえる。
そんなことを考えてたが都合良くいくはずもなく、そのまま病院に到着した。
お嫁さんと、付き添う形でばあちゃんが処置室(?よく覚えていない)に入って、俺は隣家の人にお嫁さんの状態を伝えようと再び車をかっ飛ばして戻った。
隣家には誰も居なかったけど俺の伯母さんがパートから帰ってきてて、事情を話して隣家の人の勤め先(役場らしい)に連絡をとってもらった。
その時点で情けないけど俺の腰が抜けてしまい、病院に残ったばあちゃんは伯母さんに迎えに行ってもらった。
次の日の朝に無事産まれた、少し入院しなきゃいけないが赤ちゃんは元気だって隣家の人から聞かされて何故か泣いたw
後で聞いた話だが、元々出産予定日はGWより後で、4月になったらお嫁さんは数キロ離れた実家へ里帰りするはずだったらしい。
それが思いもしないタイミングで陣痛が始まってしまい、大パニックだったと。
俺みたいなヘタレでも、ばあちゃんと一緒に居合わせて良かった。
この前ばあちゃん家に行ったとき、その時産まれた娘さんがランドセル背負ってばあちゃんとツーショットになってる写真を見せてもらったから記念カキコ。