どこでもドアが欲しかった

結婚間際、一人暮らしの私の家に不審な手紙が。その後…

time 2016/12/03

結婚間際、一人暮らしの私の家に不審な手紙が。その後…

私と彼は、お互いの家族にも紹介し合い、結婚の日取りの相談などのんびりしながら幸せな日々を過ごしていました。

そんなある日、一人暮らしの私の家のポストに差出人名のない1通の手紙が入っていました。
中を開けて見ると、かわいい便箋には似つかわしくない手紙が入っていました。
何かの推理ドラマ等でよく見る、新聞の文字を切り取って貼り付けた手紙・・・
内容を要訳するとこうでした。

今すぐ婚約を解消し、祐一と別れなさい。
さもないと、産まれてきたことに後悔するでしょう。

産まれてきたことに後悔するって・・・
今時の昼ドラの台詞でも聞きそうにない言葉にちょっとあ然としてたら、段々恐怖心がわいてきました。
思いをめぐらせてみても、人の恨みを買うようなことはしていないし。

もしかして彼が浮気しててその浮気相手が?!
そう思い至って、このままにしておいても恐いので、彼の家へ行って直接聞いてみる事にしました。

私「今日こんな手紙が届いたんだけど・・・」
優一「は?!何だよこれ、警察に届けた方がいいよ!」
私「まさか浮気とかしてないよね?」
優一「するわけないだろう。でも、そう考えるのは当たり前か・・・」
優一「してない証拠といっちゃ何だけど、携帯見てみてよ。」

そう言われて携帯を満遍なく調べてみたけど、怪しいところは全くありませんでした。
なんでそう言い切れるのかと言うと、携帯の電話帳に入ってる人の名前はほぼ私とも顔見知りの人たちばかりで、私が知らない人とはほとんど連絡を取っていませんでした。
後に、これだけじゃ自分の気が済まないからと、携帯の履歴まで見せてくれました。

その翌日、一応警察へも行き、結婚するまで一緒に住むのはやめておこうと決めておいたのですが、私の親に事情を説明し誰が犯人か分かるまで(私の実家は職場から遠いので)彼と一緒に住むことになりました。

それから数週間は、何事もなかったかのように平和な時が過ぎていきました。
だけど、家を空けている事に不安だったし、あれは誰かの悪い悪戯でもう大丈夫なんじゃないかと思い、彼に頼んで一緒に私の家へ様子を見に行くことにしました。

そこで私が見たものは・・・

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