どこでもドアが欲しかった

彼が人妻と浮気したので別れた。2週間後、なぜか修羅場に巻き込まれた…

time 2016/12/04

彼が人妻と浮気したので別れた。2週間後、なぜか修羅場に巻き込まれた…

もう何も言えなくてうずくまっていたら、夫とのやり取りを聞かせてくれた。 
家に帰ったら夫から殴られ、気が付いたら夫両親、浮気子両親も居た。 
そこで問い詰められ、2回目の浮気バレ。 
夫は証拠も持っていて慰謝料請求、、浮気子両親から勘当されてしまい、 
慰謝料を払う手立てもなくなった。 
そして大事な彼男君にまで迷惑をかけ、会社を辞めさせられた可哀想な彼男君とやり直そうとしたら 
彼男君は実家に帰っていて連絡が取れない。 
大体タイミングが良すぎる。 
彼男の家でかちあった直後に夫からの離婚勧告。 
夫は興信所を雇ったらしいが、私子がそそのかしたせいだろう。 
彼男君が実家に帰ったのも私子が騒いだせい、そうでもないと彼男君は浮気子をほっとくはずない。 
会社を辞めさせられたのも、会社で私子が騒いだせい。 
浮気子を破滅させ、彼男君を社会的に抹殺する事は誰の得になるのか。 
私子しか居ないじゃないか!!!!!!! 
今なら間に合うかもしれない、だから夫に何でもなかったと言え!だそうで。

でも興信所の証拠もあるし、浮気してたのは事実なのにって思ったし 
それが全部私のせいにされるのは凄くイヤだった。 
でも「私の人生をあんたがメチャメチャにした」っていう浮気子には逆らえなかった。 
両ももから血がダラダラ出てて怖かったし。 
スカート越しに刺したんだけど、生地突き破って赤い傷が見えてて… 
だから浮気子から出された携帯にそのまま話した。 
言われるがままに「浮気子さんは彼男君と浮気してません、私が証人です。 
夫さんの勘違いです。私は毎日彼男君と一緒に居ました。 
私のせいで誤解させてしまいました。浮気子さんには私が頼んで彼男君の家に来てもらったんです。 
どうか浮気子さんを許してあげてください」 
棒読みで声が震えるのが分かったけど、浮気子が血まみれのナイフ持ってるから頑張った。 
向こうは「……私子さん?」と言ってきたので「ハイ…」と言ったら 
「浮気子がそこに居るんですね。あなたの家ですね。今から行きますから浮気子に変わってください」 
私は震えながら「いえ…浮気子さんは悪くないのです、許してください」としか言えなかった。
「あなたの家は知ってます。大丈夫なんですか?」 
「いいえ…」 
「すぐ行きますからね」 
「はい…」

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