夜逃げ前日、担任に引っ越すことを電話する母の背を今でも覚えている。
引越しお任せパックだったw
当日、学校に昼休みに父と母が迎えに来た。
自分は音楽の時間に「贈る言葉」の練習をしていたときも泣いてたけど、
母に会った瞬間に号泣。母と抱き合って泣いた。職員室の前で。
妹は何が起きているかわかってなかった(父関係は何も覚えていないらしい)。
悲しかったなあ。引っ越すことが。断ち切られることが。
地方の父の実家に行ったけれど、すぐ足がついて、
結局、祖父が土地を売って借金を払い、父は自己破産したけど
父は田舎に戻っても「仕事を探す」と言ってふらふら女遊び。
実は、借金も女遊び+前妻とその子どもとのデート費用だったらしいと
あとで知った。
私は知らなかったけど、母は再婚だということで実父母から反対され、
押し切って結婚したので、実家には相談できなかったらしい。
その後、相談したところで助けてくれなかった、というのはまた別の話。
その後、母は突然の同居+ムスコタンラブだった祖母の嫁いびりに耐え切れず、
近くに家を借りた。そして離婚。
祖母に、従兄弟たちと差をつけられたりするので、
いつも身が細る思いだった私と妹も、やっと気楽になれた。
貧しくても楽しかった。食べられないとか母子家庭っぽい苦労もなかった。
友達に「おまえは母子家庭っぽくない、もっと母子家庭らしく暗くしろ」と言われたこともある。