どこでもドアが欲しかった

間男を地獄に落とせば俺のところに戻ってきてもいいぞ、と嫁を洗脳した結果…

time 2016/12/04

間男を地獄に落とせば俺のところに戻ってきてもいいぞ、と嫁を洗脳した結果…

間男「それはこっちのセリフだよ。お前はどうするつもりだ?間男とあんな茶番を俺にしたからには何か考えてるんだろ?」 
嫁「・・・・・・」 
俺「なんで黙ってるの?」 
嫁「私、謝らないからね」 
俺「・・・・・・」 
私「貴方にも責任があるから」

俺は言葉が無かった。 
嫁は矢継ぎ早に、俺の帰りが遅くて寂しかっただの、家にいても空返事ばかりだの、まさにテンプレのオンパレード。

俺「お前、俺の事がもう好きでは無かったのか?」 
嫁「わかんないけど、昔とは違うよね」 
俺「あいつとは連絡取ってるんだろ?」 
嫁「言う必要ある?貴方に」 
俺「なんだと・・・・お前」 
嫁「あの人だって忙しいからそんなに連絡は取ってないよ・・・」 
俺「・・・・・・離婚したいということか?」 
嫁「貴方がそうしたければ」 
俺「あいつとそんなに一緒になりたいのか?」 
嫁「さあね・・・・そんな事は分からない」

嫁は心ここに在らずというか、嫁から呼び出しておきながら、どこかイラついてる感じだった。
自主的な歩み寄りは嫁からは本当に無いのか?と思い、言いたくなかったが、俺は言った。 
俺「お前さ、自分からあいつとのこれまでの事、詫びるとか話す気ないのか?」 
嫁「あるわけないじゃん、そんなの」

嫁が冷ややかな目でこう言った時、俺の好きだった嫁はもう死んだと思った。

嫁は伝票を持って席を立とうとした。 
嫁「今日はごめんね、いきなり呼び出して」 
俺「話って結局なんなんだよ」 
嫁「まあ、貴方どうしてるかなと思って。でも貴方の気持ち分かったから」 
微かに微笑んで、何となく上から目線。 
嫁は、俺がまだ嫁の事を愛してるとこの時思ってたはずだ。直感でそう感じた。

俺「お前さ、浮気をした事自体、悪いと思ってないのか?」 
嫁「・・・・・・」 
俺「なあ、どっちなんだよ・・・」 
嫁「悪いとは思ってるよ・・・だけど貴方が」 
俺「分かったから。俺にも責任があるというんだろ?その寂しさを紛らわす為に抱かれたんだろ?」 
嫁「そう・・・だけど・・・」 
俺「寂しい思いさせたんだな・・・・・・いつからだ?」 
嫁「・・・・・・」 
俺「俺の仕事が忙しくなる八月くらいからか?」 
嫁「そうかな・・・・・・」

俺が顔と言葉を柔和にして下手に出ると、嫁は少しだけ神妙な顔付きで浮気は継続的であった事を認めた。 
その後、嫁はまだ暫くは実家にいると言って出て行った。

勿論、俺は全ての会話を録音していた。

俺は翌日から行動した。 

(Visited 4,256 times, 1 visits today)

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •