どこでもドアが欲しかった

彼の浮気で別れた後、彼がストーカーに変身。しかし、それには理由が…

time 2016/12/04

彼の浮気で別れた後、彼がストーカーに変身。しかし、それには理由が…

付き合い始めてたった半年で彼の浮気が発覚した。
きっかけは頻繁に来るメールと、彼の不審な態度で、会社帰りには毎日会ってたのに、それが2~3日に一回になってしまったのを問い詰めたらゲロッた。
先月、合コンをして上手く女の子をお持ち帰り出来て、私とその女と半々くらいのペースで会ってたらしい。
私は自分自身にコンプがあって、全て彼男の言うとおり何でもしてたし、正直本当に尽くしてた。
でも尽くしても、その分ちゃんと愛情を返してくれてると思ってた彼男が大好きだった。

「浮気じゃなくって二股かー。もういいや、最低」と言って帰ろうとしたら
「頼むから待って!相手の子とは別れるから!」とすがって来た。
もちろん気持ち悪くって、振り切って逃げようとしたら
「待てっつってんだろ!!」と腕をつかまれ、軽く暴れたら
「落ち着けよ!」とビンタされた。
彼男いわく、「軽くピシピシッとするつもりが、私子が暴れるから」と言っていたが、そんなんじゃなかった、キッと睨んでバッチーンってされた。
呆然とする私に「落ち着いた?」だと。
そしてニコニコしながら「話を聞いてくれないとさ、お互いの為にならないし、ね?」
油断した所でこっちもカバンで思いっきりぶん殴って逃げた。
後ろから「待てよーー!」と聞こえたけど、逃げた。

それからしばらく電話やメールで
「もうあの女とは別れた」とか「もう一回○○に行こう」とか復縁を迫るメールが来たが、
完全に無視。

別れてから3日後、姪の3歳の誕生日を祝うため、母からケーキを買ってくるように頼まれたんだけど
「色々種類あるけど、どんなケーキが好きなの?大きいのがいいよね?」
と母にメールしたつもりが、うっかり彼男にかけてしまった。


それに気がついたのは、彼男から
「私子の好きなケーキが一番好きだよ」みたいなメールが来た時。
チッとか言ってまた母にメールし直した。

それからはもうすっかり復縁気分の彼男からメールが入りまくり。 
うっとおしいので、しょうがなく一通だけ、
「あのメール間違いだから。二度とかけてこないで」と入れた。
でも彼男は「無意識に俺のメアドにかけてきたって事は、やっぱり俺の事が心の底ではまだ好きなんだよ」という持論を曲げなかった。
つい数日前まで何かあればメールしまくってたんだからうっかりやっちまった事なのに、

「友達に聞いたんだけど○○って旅館がすっごくいい所なんだって。 景色もいいし、料理もおいしいって」
「私子と一緒にしたい事が沢山あるよ…おいしい物を食べたい。旅行に行って思い出を作りたい。
ペットカフェに行って、優しい笑顔を浮かべる私子を見たい…」
もううんざりしてる所でやっと「着信拒否したらいいんだ!」と気がついた。
それが土曜日の夜。
そして清々しく月曜日を迎えたら笑顔で「おはよう私子!」と呼び捨て。
今までは○○さんだったのに。

好奇の目にさらされ、恥ずかしくなったので「呼び捨てはやめて下さい」と冷たく言うと
ニコニコ笑って「あ、そうだね。ごめんごめん○○さんっ」。
皆に「ちょっとー、彼男さんとどういう関係?w」って聞かれたが
「ただの先輩後輩ですよー」と笑ってごまかした。
部署も違うのに私が男性と話してると物凄く嫌な顔をしたり、廊下ですれ違うと小声で「愛してる」と言われたり。

この状況でもう完全に参ってしまい、入社以来すっごく良くしてくれた先輩T子さんに相談した。
これが一番まずかった…
T子さんに話してから数日の内に会社中、と言っても30人ほどだけど、誰もが「私子と彼男が付き合っていて二股かけられて別れた」を知ってた。
T子さんを問い詰めたけど「どこから広がったんだかわかんない、ごめん」位の謝罪。

一応T子さんは彼男にも言ってくれたんだけど、彼男の反応は何を言っても「もう復縁済みだから」
「男女の事に何も知らない人に首突っ込んで欲しくない」だったらしい。
事が公になってからは彼男も堂々としたもので、黙々と仕事する私に話しかけてきたり、ベタベタする様になった。
私は「やめて下さい」とか冷たくあしらうと、困ったように笑って周りのニヤニヤしてる人たちに肩をすくめて見せたりする始末。

そしてとうとう全体朝礼で上司から
「公私混同を控える様に」とのお達しがあった。
明らかに私と彼男の事。
「お前どこみとんじゃ!!」と切れそうになりつつも仕事、でも彼男は絡んでくる。
別部署なので私に絡んでる間は、当然自分の仕事は放置な彼男。
新人一年目の私は、T子さんの事もあって誰にも言えず、周囲も「いくら付き合ってるからって…」という冷たい目線。

とうとう呼び出しくらってじかに注意された。
彼男は凄く上手に謝ってたが(私の不徳の致す所で、とか)
私はパニックになってるのもあって
「私付きまとわれてるだけで!逃げたいんですけど」とかどもりながら必死で言う感じ。
それを彼男がうまーく言い、結局言いたい事もろくに言えずじまいだった。

その後…

 

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