あえて犯人の後ろを一定距離開けて追いまわしながら、延々電波な言葉を投げかけ続けてみた。
「かえして……私の赤ちゃん」
「私たちね……いつもね、一緒にいるのよ」
「ヒャーッハッハアハハアハハ」
結局犯人は自ら人通りの多い道に出て、そこで通行人複数に取り押さえられ御用。
暗闇でずーっと自分を追いかけてくるキチ女(私・10分ちょい走った)が相当怖かったようで、涙目で失禁していた。
そいつが捕まってからひったくりの数は激減した。
小柄な女性が皆か弱く大人しいと思ったら大間違いだぜ!
でも妖怪扱いはちょっとひどいと思うの。