翌日鉄線で傷だらけになって、すごすごと現れたそうだ。
爺さんは泥棒行為を叱りつけ給食袋返し、丁寧に扱えと散々どやしながらリンゴの収穫手伝わせ、さらに選果場に連れて行き傷ありのリンゴがどんどんはねられて行くのを見せたとか。
その後、リンゴ山ほど付けて家まで送り届け、そこんちの親に
「収穫手伝ってもらって助かりました」
と説明したらしい。
それから高卒まで、揃って4・5年毎年収穫手伝いに来ていた元中坊。
(俺は何も知らず、農業体験の課外授業だとずっと思ってた)
今でも、毎年リンゴ送ったりなんか送られてきたり半数とは交流続いてるらしい。
さらに、そのうちの一人の結婚式にまで出たらしい。
最近すっかり弱ってきた爺さんに
「俺にもし何かあったら知らせてくれって言われてるから連絡してやってくれや」
と メアドを渡されて、15年越しの話を初めて知ったよ。