私 の 純 白 の レ ー ス の 紐 パ ●!!
もうね、頭の中真っ白で、取り返すということも忘れていた。
子供のママさんが、
「これ!ダメでしょ!すみません」とあたかもそれがハンカチか何かであるように返してくれた
頭の中真っ白で動けない私に変わって、先輩がブツを受け取ってくれた。
脱ぎたてホカホカ
紐の部分を持って、困った表情で私に近づけた。
体がフリーズして動かないのに、頭の一部が妙に冷静で2段以上後ろのカップルが爆笑してたのは今でも鮮明に覚えてる。
この一連は、数秒間の出来事なんだけどフリーズしたままの私は降りるところで盛大にコケた。
生 尻 丸 出 し で。
コケた衝撃でやっと体が動き、ダッシュでトイレに逃げた。
とめどなく涙が溢れた。
トイレを出たところに先輩はいなかったので私はダッシュでイオンを出て、タクシーで帰った。
家に誰もいなかったので、しこたま泣いた。
泣き疲れたので、先輩にあげるはずだった本命チョコを自分で食べた。
先輩からは着信もあったし
「どこにいる?」
「○○○○スポーツをうろうろしてるね」
というメッセージが来ていたけど
恥ずかしすぎて私は返信できなかった。
優しい人だったから、何事もなかったようにデートを続けてくれようとしたんだと思う。
でも私の乙女心は耐えられなかった。
っていうか、ブツ受け取れなかったんだけど先輩はどう処分したんだろうか?
ちなみに当日の私の服装は、渋谷の女子高生みたいな長さではなく膝丈とミニの中間くらいのフレアスカートで除かない限り見えないスカート丈だった。
ただ、エスカレータで1段下がり更に小さな子供の目線から見上げると傘の中でヒラヒラ揺れてる紐が見えて、反射的に引っ張ったんだと思う。
この一件で、私はサークルの集まりに行けなくなった。
先輩は言いふらしたりしなかったようで私達がバレンタインデーとしたことは誰も知らないみたいだった。
あの日以来、私はイオンに行く時はメガネで変装している。
私の勝負●着をサラリとほどいたあのガキ、見つけたら多分●す。