どこでもドアが欲しかった

仕事で家庭を顧みない夫と別れ、再婚した→衝撃的な生活が待っていた…

time 2018/07/19

仕事で家庭を顧みない夫と別れ、再婚した→衝撃的な生活が待っていた…

切り出したとき彼は青ざめながらこう言った。
君は伴侶の旗色が悪くなったらとっとと男作って逃げるような女だったんだなと。
失望したと。

もちろん私は反論した。
三年間家庭をまったく顧みなかったのはあなただろうと言った。
そんな言われ方するのは心外だと私は言った。

君が今の稼ぎでは老い先何も残らないし不安だと言うから一念発起して独立をしようと思ったんだ!と彼は声を荒げた。

ショックだった。
彼なりに家庭を思ってやっていた事だったんだと初めて知った。
だったら何でそう言ってくれなかったのと言いたかったけど、全ては後の祭りだ。
私は不倫してしまったし、もう再婚に向けて相手も離婚させてしまっている。
私たちはしばらく何も言わず黙り込んてしまった。

君がそういう女だと気づかず選んだ僕にも責任があるんだからしょうがないな、彼はそう言いながらフッと自虐的に笑った。

何も言えなかった。
気持ちの行き違い、私も悪かったけど思いを打ち明けずに、三年家庭を放ったらかしてた元夫も悪いと思った。

私からの慰謝料200、
新夫からの慰謝料400で決まった。
養育権は私。
元夫はまだまだ設立した会社の為に奔走していたし、とても子供の面倒を見ていられる状況ではなかったから。

私が元夫から全て奪ってしまうようで心苦しいから養育費は要らないと言おうと思ったら、向こうから20万払うと提案してきた。
彼の収入を考えて、そんなに受け取れないと固辞したが、君の為に出すのではなく子供の為に出すんだ誤解するなと怒られた。

その代わりに週末に必ず会わせる事、会わせる環境を整える事、新夫にも自分の悪口や会わせないような事をさせないと約束して欲しいと言われた。
そんな事は絶対にしないと約束しながら泣いてしまった。
罪深いことをしたとその時初めて自覚した。

彼がサインした離婚届を手渡すとき、子供の事を考えると地獄に落ちろと言えないのが辛いところだな、と一言いい残して彼は街中へと消えていった…

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引用:楽しいことないかな
画像出典:GATAG

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