どこでもドアが欲しかった

A子「みんなで私をいじめるのやめてください!」→すると…

time 2018/09/02

A子「みんなで私をいじめるのやめてください!」→すると…

おもむろにBさんが挙手した。 
「先生」 
「なんですか、Bさん」 
担任はものすごく驚いたような顔つきだった。
Bさんは、震えながら立ち上がり、話し始めた。

「先生は、机をぐちゃぐちゃにしたり、体操着袋に泥を入れたりする人と、友達になれますか?私はできません。 
私が、Aさんにそうされたとき、みんなは、机を掃除してくれました、体操着袋を洗ってくれました。だから、私は、みんなと友達になりたいと思いました。 
みんなは、Aさんの机に落書きしたり、上履き隠したりしません。指さして笑ったりもしません。だから、私は、Aさんはいじめられてないと思います。 
みんなが、Aさんと友達になりたくなくなったんだと思います」

すごく小さな声だったけど、ちゃんと聞こえた。
途中から、Bさんは泣いていた。
クラスの何人かも泣いていた。 
それでなくてもあがり症なのに、保護者のいる中で、どれだけ勇気を振り絞っただろうか。 
Aの「やべっ」って顔、何人見てたかな。
ものすごく腹立った。

その後、終礼のチャイムがなり、男子の一人が号令を怒鳴って、みんなは無言で立ち上がり、帰りの会は終わった。

それから、Aは学校に来なくなり、中学の入学式のときにはいなかった。
越したのかも。 
なぜ授業参観の日にあの話題を切り出したのかは、担任の意向なのか、Aの復讐?だったのか、未だに謎。

Bさんが子供と手をつないで歩いてるの見かけたのでカキコ。

(Visited 10,423 times, 1 visits today)
引用:はーとらいふ
画像出典:写真AC

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •