目が覚めると、俺はちょっと大きな総合病院のICUで、酸素マスクを付けていた。
体中にソコソコの本数のチューブが繋がれていて、まぁ、動いちゃいけないって事はスグに分かった。
総合病院の医者によると、俺は肺炎で本当に死にかけていたらしく、行き倒れになっていたそうな。
で、親切な命の恩人は、お巡りさんにだけ素性を明かして
「御礼不要、問題になった時だけご連絡下さい」
と仰ったらしく、警察からは連絡先を教えて貰えませんでした。
と、言うわけで、K医院の受付婆に
「俺、何でこんなひどい扱いを受けてるの?」
と思いながらフラフラしてた時が修羅場。
ちなみに、総合病院から退院するには3週間近くかかりました。
皆さんは、限界を意識する前に救急車を呼んだ方が良いと思います。
受付婆の態度や物腰は本当にクレーム対象だけど、俺を追い出した理由も分からなくはないから恨みには思ってないんだ。
重篤な感染症の疑いありとなれば、先ずは他の外来患者から引き離す必要は認めざるを得ないし(でも言い方ってもんがあるわ)実際、入院設備の乏しい個人病院で扱える状態ではなかったんだろうと思う。(でも、他にもっと柔軟な対応できるだろう)
他の外来患者さんたちは、俺と受付婆の遣り取り見てギョっとしてたよ。
でも、まだ携帯とか普及してなかったのかな(事実、俺もまだ携帯とか持ってなかった)何とかしてくれようって人は居なかったな。
K医院の名誉の為に言うと、胃腸科としては飛びっきり名医らしいよ。だから、受付婆以外はちゃんとした病院なんだと思う(ただ、名医の威を借る勘違い婆が居た分だけマイナス評価して良いよね)
俺が得た教訓は、たかだか1キロの道のり(毎朝通勤で歩いてる)を辛いな、無理だなと思うレベルの病気の時は救急車を呼ぶべきだ、って事かな。
強かに打ってしまった腰は、立派な椎間板ヘルニアとなり、坐骨神経痛による足の痺れとなって、今も時折、俺を苦しめてくれてます。
うん、やっぱり恨んでないって嘘だな(笑)