どこでもドアが欲しかった

まさに「勘助ホイホイ」だった友人Aの話

time 2018/09/09

まさに「勘助ホイホイ」だった友人Aの話

大学時代の友人Aが、勘助ホイホイだった。
ただし、悉く返り討ちにしてた。

Aは当時黒髪のストレートで、優しい顔立ちの美人。
身長は170近くあって、モデルみたいだった。
性格は大人しめ。
服もスカートが多く、身長以外の見た目と雰囲気は勘助のツボをつきまくりだったと思う。

最初の勘助1号は、入学してすぐ現れた。
うちの大学の学生ばかりが入居しているアパートでは、毎年先輩たちが新入生歓迎のBBQ大会が開催される。
Aと私もそこに入居したので、誘われるまま参加した。

始まって暫くは平和に、数少ない女の子たちと話していた。
場の雰囲気に慣れてくると、男の子や先輩たちとも話したり。
そして、勘助1号がやってきた。

1号はAにいろいろ話しかけていた。
他の人が話を振っても遮る勢いで。

最初はAもにこやかに聞いていたが、だんだん顔が引きつり出した。
1号の話は終始自分の自慢だった。
ただ、外見は残念だと自覚があったのか、成績のはなしばかりだった。
やばいなと思って助けようとしたけど、邪魔とばかりに1号に睨まれるし、遮られる。
すると限界に達したらしいAが反撃を始めた。

1「俺受験勉強って3年の夏から始めてさー、死ぬ程勉強したよ」
A「ふーん、私は推薦だから12月以降は暇だったなー」
1「え、推薦なんだ?」
うちの大学の推薦はあんまレベル高くない。
1号は、じゃあ勉強苦手なんだ?って見下しモードに入った。

1「俺センターの数1、9割取れたんだよね」
A「えっ、数1で9割って普通じゃない?」
1「…物理も得意で、模試でもいつも8割超えてて」
A「へー、まあ本番で取れなきゃ意味ないけどね」
1「……英語もうちの高校じゃトップクラスで、マークだったらいつも120超えてて…」
A「マーク模試の英語で6割しか取れないとかショック死するレベルじゃん。7割でもやばいね。8割9割取れなきゃ泣くね。周りも皆そうだったけど?高校のレベル低かったの?」
1「(もう折れそう)…リスニングとかも得意でさー、いつも6割以上は取れてて…」
A「リスニング?結構簡単だよね。9割とれて普通かな」
1「…」
A「あー、食べ足りないや、私ちゃん、お肉もらいに行こ」
私「お、おう」

細かい部分はあやふやだけど、大体こんなかんじで、1号の鼻を片っ端からへし折ってた。
ぼっきぼきに心を折られた1号は、その後Aに近寄ろうとはしなかった。

勘助2号も成績絡みの自慢をするやつだった…

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引用:LIFELIFE
画像出典:写真AC

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