私たちの全面勝利です。
Aさんは二度と食堂には入らないと約束し、今日から書庫ランチの仲間になりました。
今朝始業前に、急きょ派遣の8人が小会議室に集められ
普段はやらない朝ミーティングが開かれました。もしや全員契約解除…と血の気引きました。
入ってきたのは私が働いてるセクションとは別のフロアの、若くてイケメンで関西弁のチーフでした。
「皆様、毎日お仕事お疲れ様です。今日はちょっといろいろ言わなあかんことあって呼びました。
なんか最近、社員さんと食堂で一緒にご飯食べたり、社員さんのこと下の名前で呼んだり、
社員さんより先にコーヒー飲んだり、社員さんにいい加減な挨拶したり、
君ら、ちょっと自分の立ち位置分かってないんちゃうかって思う行動が目につきます。
今日は一応注意ですが、今度こういうなめたことしたらコーディネーターのS藤さんを呼びます。
今日からは気をつけてください」という訓示でした。物腰は丁寧だけど正社員らしいきっぱりした口調でした。
この時点でAさんは自分のしでかしたことの重大さに気付いたようです。顔が凍り付いてました。
自分は昨日の忠告以外の行動はしていません。こんなに早く表ざたになるなんて私も知らなかった。
ランチ事件はあくまで伏線で、腹に据えかねた社員さんが我々の派遣元にクレーム入れたと推察されます。
さてランチタイム、8人が所定の書庫に集まりました。
今日も食堂で食べる気満々だったAさんは弁当など持ってきてるはずもなく
このままではくいっぱぐれです。疲れ果てて長机に突っ伏していたAさんに、私は意を決して声をかけました。
「食べるものありますか?」「…ありません」「少ないけど私の弁当いかがですか?」「じゃお言葉に甘えて」
「昨日はキツイこと言って申し訳ありませんでした」「こちらこそ皆さんに迷惑かけて」
一昨日、私とあれだけやりあったのが嘘のような凹みぶりでした。
周りの子も、サンドイッチやソーセージやパスタをAさんにシェアしました。
Aさんは、勝手に食堂でご飯を食べていたことを私たちに謝罪しました。
悪いと分かっていたけど、H田さんと意気投合して甘えてしまった。
チーフの警告を受けて、ありさちゃんと呼ぶのも今日限り辞める。
明日からは家の前のサークルKできちんとコンビニ弁当を買うそうです。
そしていろいろ話し込みました。前の派遣先のこと、学生時代の就活のこと、3階のフロアのこと…
雨降って地固まるという結末になったということで、社食議論を終わりたいと思います。






