どこでもドアが欲しかった

走り回るキチ息子と衝突、腕を火傷した → オーナー夫婦「お前が悪い!クビ!(殴」キチママ「ニヤニヤ」私(復讐してやる…)→結果…

time 2019/01/06

走り回るキチ息子と衝突、腕を火傷した → オーナー夫婦「お前が悪い!クビ!(殴」キチママ「ニヤニヤ」私(復讐してやる…)→結果…

キチ一家の情報を集めて、復讐することにした。

まず、キチ息子の学校名、学年、クラス、フルネームを携帯にメモした。←名札を見て分かった
キチ長女は私の母校のジャージを着ていたため、ジャージの色(学年で違う)、着崩していたため2、3年生と思われることもメモ。

次に、家にある妹(以下私妹)のクラスの連絡網でキチ息子の名前を探したが、いない。
実は私達は11歳離れている。
名札に書いてあった学校名、学年、クラスは私妹と同じ。
おかしいなと思いつつ、私妹に「そういえば2学期から転校してきた子がいるって言ってたよね?その子ってどんな子?」と聞いてみたところ、
「いるよー。××君って子。A小から来たんだって」とのこと。
私妹は、学校のことを家族に話す子なので聞き出すのに苦労しなかった。

別の日、八百屋さんに行った。
この店の旦那さんは妹が通う小学校(B小)のPTA会長で、奥さんは私母の親友。
会長一家には、私が小さい頃からお世話になっている。
会「私ちゃん、ひさしぶり。おつかい?」
私「いや、実験で果物を使うので」←嘘
奥「理系だもんね。大変でしょ」
(しばしたわいもない会話)
私が果物に手を伸ばしたところで、奥さんが「私ちゃん、その腕どうしたの?」と驚かれた。

そりゃそうだ。
9月の終わりで暑い日だから七分丈を着用。
手の甲から腕にかけて(長さ15cmくらい)巻いた包帯は隠れるわけがない。←事件当日、皮膚科に駆け込んだ。
お二人には、バイトで火傷したことと、その原因、キチママやオーナー夫妻の対応を事細かに話した。
ついでにキチ息子がB小の名札を着けていたことも付け加えた。

この店も、躾のなってない子供とその親に悩まされていたらしく、私の話に憤慨していた。
立ち話をしていたら、中2のお兄ちゃん(以下会長息子)ジャージ姿で帰宅。
ジャージの色はキチ長女と同じ=2人は同じ学年
勿論、包帯を巻いている理由を聞かれる。
買い物客が増えてきたのを理由に会長息子の部屋へ移動。
会長夫妻に話した内容を話した他、キチ長女について聞いた。
どうやら、前年同じクラスただったらしい。
「こいつすぐ暴力振るうんだよ」と言いつつ、集合写真を見せてくれた。
ここで、私の復讐計画について話したところ、会長息子が主にオーナー夫妻への復讐に力してくれることになった。

キチママと息子への復讐は1週間後、オーナー夫妻への復讐は約1ヶ月後に決行した。

1週間後。
授業参観のため、私母とB小へ出向いた。
教室に入ると、保護者が一杯。
奥の方キチママもいたけど気付いていない。
私母のママ友に出会ったので挨拶をし、一緒に授業を見た。
私妹は手を振ってきた。

授業中キチママは、黒板まで来て息子を撮ろうとする(先生に止められた)という非常識っぷり。
授業参観終了後、すれ違った保護者に挨拶しながら出口に向かった。
キチママにもご挨拶。

キチママ(゚д゚)ポカーン
まさか私が児童の姉だとは思わなかっただろう。

キチママは、プルプル震えて
私をひっぱたいてきた。
キ「何でアンタがいるのよーーーーーーーーーー!!!(((バシッ(((バシッ」
私「い(((バシッもうと(((バシッのク((((バシッラスがここだからです(((バシッ(妹のクラスがここだからです)」
教室内は騒然。
怯えてその場から遠ざかる児童たち。
止めに入る保護者や先生。

興奮したままのキチママは盛大に自爆。
以下キチママの発言
「ちょっと火傷したからって大袈裟な!」
「男の子なんだから店ん中走るのは当たり前」
「走ってる子供がいたら店員が避けるべき」
「子供とはいえお客様は神様」
「××君が走ってるのに邪魔するからアンタは火傷したんだ」
「だからクビにしろって頼んだ」
「××君は悪くない」

保護者たち(゚д゚)ポカーン
誰かがボソッと「店ん中で走り回るのはまずいよ」と言ってた。
聞こえたのか転校生イジメする気か!だの逆ギレして帰って行った。

児童たちは「××君ってこのクラスの?」とか「キチ息子君のこと?」とか話していた。

私母からどういうことか聞かれた。
私は涙ながらに家族に隠していたことを話した。
・火傷の本当の原因
・バイトをクビになったこととその経緯
・キチママがこのクラス児童の保護者だったことに驚いたが(嘘)、露骨に避けるわけにはいかないので、挨拶したこと。

「何で言わなかったんだ」と叱られたが、
「5ヶ月足らずでクビになったと知ったら心配されるから」と嗚咽。

その日の夜オーナーからの着信があった。
理由は想像つくので、筆箱からICレコーダーを取り出した。
これは、もともと講義を録音するために買ったもの。
折り返し電話し、出た瞬間録音スタート。
やはり罵倒される。
キチママに因縁つけただの周りと組んでキチ息子をイジメただの。
その都度否定したところで、尋問開始。
ただし、下手に出る感じで。
私「…それより…何で私をクビにしたんですか?゛私がいると娘さんがイジメられる゛って店長が仰ってましたが、どういう意味ですか?」
オ「他人ん家の事情に首突っ込まないでよ!」
私「だって……キチママさんは近所だとか、△△家(オーナー一家)の立場が悪くなるとかオーナーは仰るし…」

私「どうしてですか? ち ゃ ん と 説明してください!」
最初はモゴモゴしてたオーナーだけど、少し強く言ったら本音がポロリ。

オ「ただでさえここはよそ者には厳しいのに、近所の人を敵に回したら厄介だし、店の評判にも関わる」
確かに田舎で、年寄りの市外出身者への風当たりはまだまだ強い。
店長がよく「ここはよそ者に厳しい。俺たちは大変だった。」と苦労話()をしていた。

私「だから、キチママ息子君が店ん中走ってぶつかられても私がクビになったんですね?」
オ「娘の部活は上下関係が厳しいの!娘は1年生で、キチ長女ちゃんは先輩だから、下手なことはできないの!」
言い訳がくだらなすぎて、「そうなんですか…」としか言えなかった。
オ「とにかく!捨て駒があーだこーだ騒がないでちょうだい!ブチッ!」
一方的に切られたけど気にしなかった。

通話終了後、本格的に復讐第2弾のシナリオを作成し始めた。
今の母校を知る会長息子からの情報提供・助言を受けつつ、改良した。

当日。
この日は卒業した中学の文化祭。
模擬店は無く発表メインだけど、体育祭以上に来校者が多い。
生徒たちは基本教室で発表するか、校内を回るかだけど、一部の人には運営の仕事が割り当てられている。
ちなみに会長息子は放送係を担当。(交代制) 
それを踏まえて芝居をうった。

ストーリーはこんな感じ。
乱暴に放送室の扉を開けた私。
入ると、綺麗好きな会長息子が床を掃いていた。
ちり取りとほうきを扉付近に置いて、マイクの前に座った彼。
「ここに椅子があるから、座って。」と言って、自身の隣にあった椅子を指さした。
ゼエゼエ言いながら、座る私。
会息「ちょっ、どうしたの?」
私「私妹とはぐれちゃったのハァッハァッ」
会息「今迷子の放送するから!…あれ?その腕どうしたの?」
私「………バイト先で火傷したの」
会息「確か○○でバイトしてたよね?たしか□□(店名)の隣の…」
私「……そう(震え)」
会息「ちょっアワアワ、どうしたの? 」
(以下、すすり泣きしながら手短に火傷の経緯、キチママの反応を話す私)
涙を拭くため、スカートからハンカチを取り出したら、探していたICレコーダーが落ちてきた。
私「ずっと探してたけど、スカートに入ってたみたい」
会息「何これ」
私「(オーナーとの)やりとりを録音してたんだ」 
会息「うそw聞かせて!ポチ」
(勝手に再生)
会息「うわーひでー…ってキチ長女とかオーナー娘って誰だ?この学校?」
私「うん。オーナーの娘さんは中1って聞いてるし、キチ長女って子はあの時赤い(仮)ジャージ着てた」
会息「赤って俺らの学年じゃん!まじかw」
私「やっぱ**部って前から上下関係は厳しくて有名だったから、クビはやむなしなのかなぁ…オーナーの娘さん**部って前に言ってたし」
会息「そんなひどいとこあるんだ!高校入っても応募しない方がいいね(苦笑)」

ドンドンドン!ガタガタガタ
?な私達。
「おい!開けろ!」という声が聞こえた。
会長息子が「今開けます!」と言って扉をスライドさせるが開かない。
どうやら、扉の近くに放置したほうきが溝にはまった模様。
ほうきをどかして扉を開けると、先生達から「今の丸聞こえだぞ!」と怒鳴られた。

慌ててマイクに駆け寄ると、「やっべー!スイッチ入ってた!」と叫ぶ会長息子。 
私はすかさず、音漏れについて詫びるとともに、
「今のは本当の話です。皆さんが将来仕事先を選ぶ時に、こういう事例があったと思い出してください。
もし職場で不当に解雇されたりしたら、一人で抱えずに誰かに相談した方がよいと思います。
これが、この学校のOGとしてのアドバイスです」と弁解。

その後、2人してこっぴどく怒られた。
私は「会長息子君は悪くないんです!」と必死に庇っていた。

数日後、会長息子には協力してくれたお礼にご飯をおごった。
その際に聞いたんだけど、キチ長女とオーナー娘は部内で孤立。
特にキチ長女はヒステリックないじめっ子なので、
内心よく思わない子が多く学年中で避けられるようになった。

復讐に巻き込んだことを謝ったら
「いいんじゃない?あいつ(キチ長女)はプライドが高いから、全校生徒に親の基地っぷりを暴露されるのは痛いと思うよ。
この親にしてこの子ありだし」と笑ってた。

母親や妹のつながりを利用したのはDQだけど、後悔はしていない。
ただ、火傷を冷やす氷を渡してくれたお客様にちゃんとお礼を言えなかったのが心残り。

最近本棚を成立したら、復讐計画を書いたノートが見つかったのでカキコ。

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引用:素敵な鬼女様
画像出典:写真AC

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