初めて、夫の知らない所で
トメに言われた数々の暴言を夫に話しました。
夫はその場でトメに電話をかけました。
私と息子の事で話し合いたい、
言いたい事が山のようにある、と。
翌日、私は夫に連れられて義実家へ行きました。
「俺はこいつの最初の旦那さんの事は全部承知の上で結婚した。
◎◎さん(前夫)が不慮の事故で
亡くなったのは確かに不幸な事だったけど、
だからこそ俺は今度こそこいつを
幸せにしたいと思って結婚したんだ。
こいつは再会した時よりもずっと
明るくなったし、子どもも産まれた。
これから家族三人で平和に暮らしたいと
思っているのに、どうして邪魔をするんだ?
息子が◎◎さんに似ているように
おふくろが感じるなら、それはそれで仕方ない。
でも、もしそうだとしても、それのどこが悪い?
◎◎さんが守ってくれてると思えばいいじゃないか。
俺ら両親と◎◎さんの三人で息子を
見守っているって、俺は思える。
なのにどうして、関係ないおふくろが
こいつを責めるような事ばかり言うんだ?」
実際は合間にトメが言い訳を挟みましたが、
こういう内容の事を言ってくれました。
トメも最初はおとなしく聞いていましたが、じきに不機嫌になり、
「おかあさんはあんたにもっといいお嫁さんをもらってあげたかった」
「旦那を早タヒにさせた女なんか縁起が悪い」
「そんな女と暮らしていたら、あんたも精気を吸い取られて早タヒにする」
「孫も可愛くない。あれはあたしの孫じゃない。嫁子と前の旦那の子どもだ」
正確ではありませんが、
こういった言葉を喚き散らしました。
不思議なもので、私は怒るよりも
トメが哀れに思えてしまいました。
ほぼ無意識に
「お義母さんって、かわいそうな人ですね」と呟いていました。
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