どうも変だと思った私は、その足で近所に聞きこみ。
すると、どうやらダンナは体を壊して入院中らしく、
妹の姿も見ないという。
これはもう家に乗り込んで、
ちゃんと話をさせてもらうしかない
と思った私は友達二人の協力をあおいで、
一緒に車に乗ってダンナ実家に突撃。
ダンナの女友達を装って玄関を開けてもらったところで、
隠れていた私が乗り込んだ。
玄関で妹の名前を呼ぶと、
奥から「お姉ちゃん、助けて」とかぼそい妹の声が。
靴を脱ぐのももどかしく入っていったら、
なんと妹は腰にチェーンをつけて台所にいた。
そのチェーンの先は逃げられないように
配水管に繋がれていて、鍵がないと外れない。
驚いてウトメを問いつめると
「嫁子が反抗的だからやった」
「これがうちのしきたり」
「招いてもいないのに勝手に入ってきて訴える」
などと言い出したのでブチ切れ。
一緒に突入した友達がウトメを抑えていてくれるうちに、
車にとって返して積んであった工具から
でっかいモンキーレンチを持ち出して再び台所に突入。
チェーンが太くてペンチでは切れそうになかった
っていう理由もあるんだけど、
むちゃくちゃ腹が立ってたので
レンチでぶっ叩いて配水管を破壊。
ついでに手が滑って、台所の棚の扉も叩いて穴だらけに破壊。
すぐそばにあった食器棚のガラスも破壊。
中の食器にもスパナが当たって破壊。
勢い余ってレンジを棚から叩き落としたりして、
ぐちゃぐちゃになった台所から妹を連れ出した。
玄関まで出てきたところで、
妹が突然「お姉ちゃん、ちょっと待ってて!」と制止。
スパナで辺りを叩きつつウトメを牽制してたら、
しばらくして妹はコトメちゃんを連れてきた。
「行こう!」という妹の号令で、私達は車に飛び乗って撤収。
なぜかコトメちゃんも一緒。