と、ゴボゴボッ、ドンドンというような
音の後に「あーあー」という女性の声。
声のほうを振り返ってみると、
和装の美しい女性がマイク片手にすっと立っていた。
新郎のお母様だった。
192:鬼女の生活|スカッとする話まとめ 2009/09/19(土) 13:47 ID:JT1rlGxV
「新郎の母でございます」と言って頭を下げるお母さん。
場に緊張が走る。
しかし、ここから予想を超えたハイパーお母さんタイムが始まった。
お母さん、弁舌も爽やかに、
ひとつひとつ反論を始めたのだ。
・母子家庭
両親が揃った家庭に育って犯罪者になる者もおり、
片親の家庭で立派に育つ子もいる。
家庭環境は一要因に過ぎず、
それで子供の全人格を判断するなど笑止。
Aちゃん家はお母さんも立派なキ
ャリアウーマンで教養もあり、お兄さんも立派な青年。
協力し合って家庭を作ってきたA家は
そんじょそこらの家より余程いい家庭であり、
娘(Aちゃん)も素晴らしいお嬢さんに育っている。
・Aちゃんが地味
確かにAちゃんに華美なところはなく、
地味で堅実な女性である。
しかし我が家(新郎家)も堅実な生活を旨としており、
浮ついた華美な暮らしはむしろ嫌っている。
新郎も小学校から大学まですべて国公立で、
大学時代は学費以外仕送りもしなかった。
就職もコネを一切使わなかったし、
現在も真面目に会社勤めをしている。
そんな我が家にAちゃんはぴったりであると考える。