どこでもドアが欲しかった

私は日常生活に支障が出る程の超電話嫌いなのに職場の12人に番号をゲットされてしまった…

time 2016/11/20

私は日常生活に支障が出る程の超電話嫌いなのに職場の12人に番号をゲットされてしまった…

私は超のつく電話嫌いである。 
日常生活に支障が出るほど。 

今の勤め先に就くときにそのあたりを理解してもらい、その時は(プライベートな理由で)私の番号を聞き出してくる者は誰もいなかった。 
ちなみに電話嫌いはとても他人(家族でもだが)に理解されるものではないので、それは大変感謝した。

会社の用事で向こうからかかってくることは全くなかった。
当然だがこれは私が特別なのではなく、もともと仕事の内容から緊急に連絡をとる必要性がまったくないため。

そんな平穏な日々が5年ほど続いた。


が、そんなときに会社でゴタゴタがあり大規模な人員異動があった。
結果私が勤める現場にも大量の人員がなだれ込むことに。
老人もいればなんだかチャラチャラしたニイちゃんもいる。

そこで行われた「交流会」という名の飲み会でのこと。
チャラチャラしたニイちゃんが、次々に携帯番号を聞いて回ってる。超嫌な予感がした。
それを機に電話番号交換大会が始まってしまった。
私はトイレ行ったりとのらりくらりと避けていたが、ついに捕まり、根負けしてニイちゃんにポロリと教えてしまった。
ちなみに私が携帯をもっていたのはこの5年の間に固定電話を解約してしまい、電話のない生活を満喫していたら、親に「いざというときのために持ってろ」と言われ泣きながら(誇張ではない)買ったため。

教えてしまったのがよくなかった。
我も我も、と老若男女問わず、合計12人が私の携帯番号をゲットしてしまった。

事情を知る上司や同僚はなんとか止めてくれようとしていたのだが、
「社員同士の連携や結束のためにコミュニケーションが必要!」
「仲間同士が互いの携帯知らないなんてありえない!」
「電話嫌いは甘え!」
など、一般からしたら至極真っ当な意見になす術もなく、といった具合だった。
なお、コミュニケーションは休憩時間にでも充分とってるつもり。
人が苦手だったり会話が苦手だったりということはないので。

この時点では事態を甘く見ていた。
次の休日…

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