どこでもドアが欲しかった

結婚も考えていた彼女がパチンカスだったことが判明し、別れた。それから5年後…

time 2016/11/30

結婚も考えていた彼女がパチンカスだったことが判明し、別れた。それから5年後…

仕事にも慣れてきて、そろそろ結婚かなと思って矢先に、彼女がパチ屋から出てくるのを偶然に見てしまった。
ギャンブル、しかもパチンコってことに凄くショックだったのと、パチンコするような女とは生活はできないなぁと少し結婚への想いがさめてきたのを覚えている。

同棲してる部屋に帰宅してから、その日の夜にパチ屋から出てくるとこを見たことを告げた。
その時は、ストレス溜まって、友達に誘われたのでつい軽い気持ちで遊んだだけ、もうしませんから許してと言われた。

それから数か月は何事も無い生活が続き、俺もパチンコのことなどすっかり忘れていた時、偶然仕事中に通りがかったとこで、またも彼女がパチ屋から、今度は男(パチオ)もいっしょに出てくるのを見てしまった。


一瞬見間違えかと思ったが、どう見ても彼女だった。

その挽に今日見てしまったこと、そして別れると告げた。
深く考えすぎだとか、笑いながら謝罪してたけど、俺が無理だと言ったら、急に逆切れされてた挙句に、別れてやるから、部屋もすぐ出ててくから20万ぐらいくれとか言ってきた。

部屋は俺名義で家賃も光熱費も俺が払っていた。
ちゃんと仕事をしているんだから、その位の金は自分で出して、裏切ったのはお前なんだからさと言ったら、 金なんか貯金なんか無いと。
まさかと思い
彼女名義で二人で結婚資金に作った通帳を調べたら、全額下されていた。

月収30万近くあって何やってたんだ?と。

ただ、3年付き合っていたこともあり、情があったせいか仕方なく20万渡して翌日部屋から追い出した。

出ていくとき彼女が言ったのは、
「お揃いのペンダントいらないならクレ、質屋に売るから」
だった。

なんか、情けないやらなんやらで哀れに思って処分も面倒なんであげた。
そうして別れたのが5年前だった。

別れてから俺は彼女など作ることなく仕事に没頭して、それなりの仕事を任せられるようになって稼ぎもそれなりになったので、念願のマンションを購入したのが去年の8月だった。

狭いながらマイホームを手に入れて普通に生活していたのだが、去年の暮れ12月に入ってすぐ、生活が激変した。
そうカノ子が訪ねてきたのだ…

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