どこでもドアが欲しかった

電車内で一人で騒いでいる子供を座らせた→しばらく話していると…

time 2016/11/30

電車内で一人で騒いでいる子供を座らせた→しばらく話していると…

もう、だいぶ前のことなんだが、電車でキチママに遭遇。

最寄り駅から次の駅まで、15分くらいかかるんだが、その間、事件は起こった。
平日昼間、季節は夏。電車内はかなり空いていて、1車両に10人乗ってるかなー、くらい。
私子は椅子に座っていた。
すると、隣の車両から5~6歳の女の子が一人で歩いてきた。ドアの前のスペースで、迷惑にはなっていないものの、飛び跳ねたり歌ったり。
電車の揺れでよろけたのもあって、とりあえず声をかけて隣に座らせる。
すぐに親が来ると思いきや、誰も来ない。自分自身、悪阻もあり、この子を揺れから庇いながら親を探すより、向こうが探してくれる方が良いと判断。
女の子との会話開始。
プリキュアとかの話をされながら、欲しい情報を引き出すことに。
まとめるとこんな感じ。
・名前は花子(仮名)、お母さんと二人でお出かけ。
・私が出発した駅のおばさん?のところにこれから遊びに行く。
・お母さんは今、この電車に乗っているかどうかすら分からない。
・お母さんやおばさん、お父さんなどの連絡先は知らず、キッズケータイなども持っていないので、連絡は取れない。
仕方がないので、次の駅で降りて、駅員さんに引き渡すかなー、とのんきに考えてた。
ちなみに、情報は全て、たまたま持っていたゲームセンターで取ったマスコットキーホルダーのネコさんと友達になろうってことで聞き出した。
ネコさんが気に入ったらしく、その後もいろいろ話しかけてたのは、かなり和んだ。

次の駅が近づいてきたなーとおもってた頃、花子ちゃんが入ってきた車両から、ベビーカーにでぃずにーのマスコットキーホルダーをジャラジャラつけたお母さんが。
それを見て、花子ちゃんが「あ、お母さん!」と反応。


よかったよかった、と思っていたら、これが始まりだった。

「花子!」とお母さん(以下キチママ)が叫び、花子ちゃんの腕を掴む。
なっがい付け爪が食い込んで痛そうだな…と思いながら、声をかける。
私子「花子ちゃんのお母さんですか?」キチママ、私子を一睨みしてから去ろうとする。
ん?と思いながらも、花子ちゃんがキチママに手を引かれながらこちらを振り返るので、手を振って見送る。
キチママ「花子!見ちゃダメ!あの女は花子を誘拐してお金を取ろうとした悪い女だから!」
・・・ぽかーん。え、私子が?誘拐?は?と少々パニックになりながらも、丁度電車が駅に到着。
まぁ、いっか。と思いながら、目的地だったため、下車。
すると、花子&キチママも降りてきて、こちらに近づいてくる。
キチママ「この女、誘拐犯よ!誰か捕まえて!!!」
駅のホームでキチママが叫ぶ叫ぶ。
再びポカーンとしつつ、我に返った頃には、近くにいたリーマンに腕をつかまれてた。

違うとかなんとか言うが、効果なし。駅の中の駅長室?事務室?みたいなところに連れて行かれた。
駅員さんがキチママに事情を聞く。
キチママの主張まとめ。
・一瞬目を放した隙に、私子が花子ちゃんを抱きかかえて逃走。
・自分はベビーカーがあるため、なかなか追いつけなかったが、駅到着直前にやっとこさ追いつく。
・追いつかれた、と思った私子が、丁度開いたドアから逃走。今に至る。
ちなみに、私子はキーホルダーのネコさんで花子ちゃんをたぶらかしたらしいw
もうね、目玉が旅に出てましたよ、ほんと。

んで、駅員さん達から、私子の事情を話すよう言われる。もちろん、みなさん疑いの目w
私子、上記の事実を話そうとする…がw
私子「花子ちゃんが私子のいた車両に一人できt「そんなわけないじゃない!!!!!こいつが!ふじこふじこ」
私子「なので、次の駅で駅員さんにおねがいしy「あんたはお金目的で花子を!ふじこふじこ」
遮られかたが半端なく、まったく私子の話ができないw
そんな状況に痺れを切らした駅員さんより、別室で話を。となり、私子は別室へ。
その間も、キチママはなんかふじこってたが…
別室に移動(といっても、隣?の部屋)して、開口一番、申し訳ないと思いつつ、お手洗いに行くことを要求。
かなり不審な目で見られたが、なんなら、入り口で待っててもらってかまわないので、という話をして、行かせてもらった。
もちろん、駅員さんが遠巻きにお手洗いの出入り口を見張っている状態で。
悪阻の波がきたなぁ、おなかも空いてきたしなぁ、と思いながら事務室に戻る。

上記の電車内での説明を開始。
駅員さん「それを証明できる方はいらっしゃいますか?」
私子「いないです。乗ってきた電車はもう、遥かかなたにいるでしょうし、同じ駅で降りた方がいたとしても、もう目的地に向かっているはずです。見ての通り、私は一人ですし」
駅員さん「そうですか、証明できませんか」
そんな話をしていると、再び吐き気が。
お手洗いを要求。今度こそ、かなり疑いの目で見られる。
駅員さん「逃げられませんからね?」
私子、そこで軽くプッツン。
私子「逃げるつもりなんてないです。やましいことは何もありませんから。疑うのであれば、警察でもなんでもどうぞ。こちらは悪阻の波が来ていてつらいんです。戻すだけなんで、袋をいただければ、ここで済ませますが」
まだ疑ってたけど、母子手帳を見せて信じてもらい、お手洗いへ。
その後、事務所に戻り、上記の詳しい話をしながら、体調についても聞かれる。
なんでも、私子の話を聞いていた駅員Aさんのお嫁さんが、つい先日ご懐妊されたそうで。
しかも、悪阻もひどいらしく。なんか、だいぶいたわってもらったw
空腹で吐き気が強くなることを伝えると、駅員さんの遠巻き見守り付だが、駅中のコンビニにも行かせてもらった。

一通り話し終えると、今後のことを話すため、ということで私は一人部屋に残された。
クリームパンうまうましてたら、最初の部屋に呼ばれる。
そこにはなんと、キチパパも増えてた!
だぼっとした感じのいかにもDQそうなキチパパだった…

キチママ「わかったでしょ!だから、早くこの女を捕まえて!被害届は出さないから、慰謝料を!!」
目玉の旅が、再び始まったよ・・・
私子「なんに対する慰謝料ですか?私は慰謝料を払うようなことをした覚えh」
ここでキチパパ、机をバーーン!これには駅員さん達もびっくりしてた。
キチパパ「だから、てめぇがうちのを誘拐しようとしたんだろぉがよぉ!!誘拐は悪いことじゃないのかぁ?あぁ!?そぉんなこともママにならわなかったんでしゅかぁ!?あぁ!?」
と、罵声の嵐。にらみつけるわ、凄んでくるわ…

 

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