大学生の頃に遭遇した出来事です。
私の友人にサエちゃんという子がいまして、この子がなかなかに面白い子でした。
「天然じゃないよ!っていうと皆に天然と認めろって言われるから、自己紹介で天然です!って言ったら天然は自分で自称しないから偽物だって言われるの!」
専ら日々そんなことで悩んでいる、最強の天然ちゃんでした。
サエちゃんとはゼミも同じです。ゼミ仲間には他に、小麦粉のアレルギーを持つ気の弱いタクロウくん、サエちゃんと保育園~小学校が一緒で、勉強できることを鼻にかけているヒサヨシくんがいました。
ある日、ヒサヨシくんがタクロウくんのアレルギーについて色々言っている場面に合いました。
「アレルギーっていうのはね、親が潔癖にしすぎたり、乳児の時に本来食べさせちゃいけないものを食べさせたことが原因で起こっている場合が多いんだ」
ヒサヨシくんはいつもウンチクを語っているので、またその一環かと思っていました。
「かわいそうにね、君はお母さんにそういった知識がないからアレルギーになったのかもしれない」
タクロウくんは気が弱いので言い返せず、うっすら涙目になっていました。
「そっかぁ!ヒサヨシくんが健康なのって、小さい頃ずっと鼻くそ食べてたからなんだぁ!」