どこでもドアが欲しかった

A旦那は超高スペックで羨ましかったので、元モデルの私が色仕掛けを試みたら…

time 2016/11/18

A旦那は超高スペックで羨ましかったので、元モデルの私が色仕掛けを試みたら…

同じマンションのA奥が妬ましくて仕方なかった。
凄い美人で色っぽいし頭の回転が早くて会話も面白いし英語堪能。
でも押しが強いではなくどちらかと言うと控え目で、誰かを立てる事がとても上手だった。

他の奥にも可愛がられてて大人気でアイドルみたいだった。
持ち寄りでホームパーティした時の料理もお洒落で美味しくて、私の旦那も他の家の旦那もメロメロだった。

A奥の旦那は旧帝卒の医者で年齢の割に出世してるそうだ。
私の旦那も世間的には低スペックじゃないけど、当時の私は愚かだったからA奥が羨ましくてたまらなかった。

A旦那は背が高くて美形で格好良くて、近所の子供とも遊んでくれる気さくな人。
女なんていくらでもつまみ食いできそうなスペック。
マンションの奥たちも(冗談だろうけど) A旦那さんになら誘われたら断れないよねーなんて言ってた。

A旦那がA奥にべた惚れだったから言えた冗談だったけどね。
でも当時の私は自分に自信があって、確かにA奥は美人だけど元モデル(売れなかったけど)の私だって負けてないと思い込み、A旦那に色仕掛けwを試みた。

最初はA旦那は色仕掛けと気付かないで適当にかわされていたが、その内挨拶をしても無表情に生返事しか返って来なくなり、一度はっきり
「迷惑だ」
と言われた。

それでも私はやめなかった。
旦那に言うなら言えばいいと思っていた。
むしろそれ位のきっかけがないともう引っ込みがつかなかった。
最終的には完全に無視されるようになった。

A奥は気付いていなかったのか、私と擦れ違うと笑顔で挨拶してくれていた。
私はそれもムカついてA奥に厭味を言ったりするようになっていた。
やんわり止める周囲は気付いていたと思う。
A奥が私を避けるようになって、やっとまずいと思い嫌がらせはやめた。
でもA奥は(元々繊細っぽかったけど)軽く心を病んで鬱っぽくなって、心療内科に通い始めたと他の奥に聞いた。

そして…

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