「おかーさん。ちゃんとおかねはらおうよ。ぼくどろぼうしてきたかきなんてたべたくない。」
固まる主婦。明らかに動揺して、
「何言ってるのこの子は!!」とふじこってる。
「まえもここでトマトとかお花とかいっぱいふくろにつめるのおかあさんぼくにやらせたよね。
ぼくもうどろぼうなんてしたくないよ。おにいさん、ぼくとおかあさんがかきどろぼうしようとしたの。
おねえさんはわるくないの。おねえさんごめんなさい。」と言うと再びギャン泣き。
その泣き声に何事かと柿を売っていた家の人や近所の人たちがぞろぞろと外に出てきた。
主婦は「あんたはママを泥棒よばわりするの!!」とか
「あんたみたいな裏切り者生むんじゃなかった」と、園児に対して罵声を浴びせる。
すると女子大生、主婦に強烈なビンタ。
「何すんのよ!!訴えてやる!!」とふじこる主婦に女子大生は、
「あんたみたいな母親の元に生まれてきて、この子のほうがよっぽどかわいそうだよ。
こんな小さい子ですら泥棒しちゃいけないって分かってるのに、いい年したあんたは何なの??
母親なんだから泥棒しちゃだめって教えるんならともかく、泥棒の片棒担がせるなんて何やってんの、この人でなし!!」
と一喝。
再び主婦につかみかかろうとするのをチキンな俺は何とか取り押さえるくらいしかできずorz
それでも、まったく懲りておらず、
「傷害罪だ!!」「訴える!!」とわめく母親に柿を売っていた家主が一言。
「では、警察を呼びましょう。あなたと、この女の子と坊やの言っていることどちらが正しいか白黒はっきりさせましょう。
やましいことがないのならば、警察に行ってもだいじょうぶですよね?」とニッコリ。
「何よ!!たかが柿くらいでバカみたい!!大体盗まれてほしくなきゃこんなとこに置いておかなきゃいいのよ!」
と盛大に自爆。
子どもを置いて逃げようとするのを取り押さえられ、警察が来るまで、近所の人達に説教されていた。
子どもがかわいそうで後味がいいものではないが、小さな子の大きな勇気に心の中でGJと思った。