叔母が写真を手にとって、いつもはふんわりとした話し方の叔母がキツイ口調で言った。
「本日はここで待ち合わせて、お部屋の方に向かおうかと思っておりました。ですがこのようにお写真を取ってこられたということは、その必要は無いということですわね?」
ふんぞり返るような大家の手下。
もう俺はどうしようって頭が一杯で叔母が何を言おうとしてるのかわからなかった。
「甥っ子は確かにお部屋を引き払って、今はがらんとした空室状態ではありますが、まだ引き渡した訳ではありません。で、このお写真ですが日付が昨日になっておりますが、誰の許可を取って部屋に入られたのですか?」
そこで俺ははっとした。
確かに今月一杯は俺が金払って借りてる俺の部屋だ。
中に何も置いてなくても、今月一杯は、問題なく間違いなく俺の部屋だ。
「甥の許可なくお写しになられたこのお写真、どうやってお撮りになったのかしら?」
相手は愕然とした顔でぐうの音も出なかったよw
不法侵入の証拠並べてるようなもんだからなww
おかげさまで訴えない代わりに保証金は全額返ってきたw
その金で叔母と美味しい物食って、
「叔母ちゃんすげー」って話が咲いたw
結構残ったけど、叔母は
「無駄使いしないで必要な物買うのに残しておきなさい」って言ってくれた。
まあ、そのあと買った車の頭金になったけどな。
未だにその叔母には頭が上がらない