どこでもドアが欲しかった

私の彼氏が三股をかけていた。しかもみんな私の親戚。そこで…

time 2016/11/20

私の彼氏が三股をかけていた。しかもみんな私の親戚。そこで…

私の両親は、父母共に、地元出身で、親戚みんな同じ中学出身、というくらい、一族が近所に密集して住んでいる。

同級生の彼(以下K)は、陸上をやっていて、市内のマラソン大会で1位になった時、地域新聞(土曜日に広告と一緒に入ってくる無料のやつ) に紹介記事が載った。

そのとき、私に彼がいる事を言ってたのは母だけで、母に
「この人が彼なんだー」
と、二人でその記事を見てた。

「すごいねー」
と母が褒めていると、父がひょっこり顔を出してきて、
「この子、A子の彼氏らしいぞ」
とボソリ。
A子は、血縁的には父のハトコなんだけど、年齢は私の2つ上。


混乱しつつも、父に詳しく聞くと、ある時、会社帰りに、偶然会ったA子に声をかけられた。

Kを連れていて、少し話をした後、
「この人、私の彼氏なの。今度地域新聞に載るから、読んでね!」
と言われたという。

何も知らない父は
「写真よりも男前だったぞー」
とのんびり記事を読む。

私は、頭が真っ白になった後、自分の部屋に駆け込んだ。
A子をとても慕っていたので、彼に裏切られた、より、A子の彼と浮気してしまった方がショックで、とにかく謝らなければ、と思い、A子に電話。
A子の声を聞くなり、
「わだし、K君と浮気しちゃっだぁぁああ!ごめんなざぃぃいい!」
とわんわん泣いてしまった。

A子は意外なほど冷静(見えただけかも)で、いつからKと付き合い始めたのか等々聞いてくれて、明日話そう、ということになった。

翌日に、待ち合わせの喫茶店に行くと、そこにはA子と、イトコのB子(私の1歳年下)が。
まさか、そんな、ドラマじゃあるまいし、と、嫌な予感がしつつも着席。
ええ、B子もKと付き合ってました。
B子がA子に
「彼氏のK君が、地域新聞に載ってたの!読んでみて~!」
とメールしたことで発覚。
ひとしきりA子とB子で電話して落ち込んだ後、私がA子に電話した、というのが昨日の流れだったらしい。

なんか、呆れる通り越して笑えてきて、3人して大爆笑。笑いすぎて涙出た。
Kから送られてきたメール見せ合ったりして、分かってきたのは、本命なのはA子(デートやメール文がやたらと気合入ってた)、一番長く付き合ってるのがB子(付き合って3年) 、私は都合のいい女(A子B子の都合の悪い日にだけデートしてたことが判明) 。
3人とも、Kに対する未練も愛情も消えていたけど、このまま別れるのも癪だよね、ということで、年の瀬だったこともあり、ある作戦を実行することにした。

それまでは、今までどおりにKとは接していた。
三股が分かる前までは
「K君、最近冷たいかも…」
とか悩んでたけど、三股判明してからのほうが、Kとの関係が良好になった不思議w、
「もうすぐ別れるから、どうにでもなーれ」
って感じだったのかな。

作戦当日…

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