俺は嫁に男が出来たのではないかと考えるように。
料理のスキルを上げるなら別に海外出張の時でなくても出来たわけだし、俺も散々言ってきた。
なかなか実行に移さなかったくせに、いきなりどうしたんだと思った。
海外出張なんて不倫をする大チャンスではないか。
あろうことか、俺は不倫してるなら速攻で別れてこいと言った。
嫁は怒り狂って、
「あんたがいるときは料理のスキルをあげる暇が無かった。働いて育児してあんたの世話をして。何十回自分の事は自分でやれと言ったか」
「あんたは定時で帰れる事が少ないから、ぐっとこらえて色々やってきた」
「あんたが海外出張に行くことが決まって、多少なりとも暇ができた。チャンスだと思ってお義母さん(俺母)に時間を頂いて、あれこれ習ったの」
「お義母さん、調理師免許あるでしょ。いつか教えて貰おうと思ったけど、そんな時間がなかった。あんたのせいなの!あんたの!」
出るわ出るわ罵詈雑言。俺はひたすら謝ったがまったく聞いてもらえずそのまま離婚を迫られた。
俺母からも泣かれ、俺父は俺母に怒りの矛先を向けた。
俺父も俺の不倫の考えに感化されて、俺母に調理師免許を取ったのは男に振舞うためでは?と滅茶苦茶。
俺夫婦、俺両親が同時に離婚の危機に。
俺夫婦はなんとか再構築したが、俺両親は離婚となった。この事件が尾を引いて、現在俺は何かをする度に「あのとき不倫を疑ったよね?」と武器のように繰り出してくる。
子供にはこのことについては触れないようにしているが、辛い。
自業自得のバカ男の話でした。