どこでもドアが欲しかった

アラサーになった頃、突然、原因不明の難病を発症。自分で病気のことを勉強しようとしていたころ出会った彼だったが…

time 2016/11/22

アラサーになった頃、突然、原因不明の難病を発症。自分で病気のことを勉強しようとしていたころ出会った彼だったが…

社会人になって数年たち、アラサーになった頃、突然、原因不明の難病を発症しました。 
日本での患者数がとても少なく、運良くとてもいい先生に出会って、病名をつけてもらい治療を開始することができたものの、1年以上入院、闘病生活が必要でした。

有給と傷病休暇を使い果たす寸前でなんとか社会復帰を果たしたものの、症状をおさえているだけで、治ったわけではありませんでした。
どうしても納得できなくて、自分で病気の勉強をしたいと考えるようになりました。

それからは、ひたすら給料をためると同時に、平日の残業がない夜と週末は予備校のサテライト講座に通いました。
友達の結婚式で彼と出会ったのはそんな頃でした。
(便宜上「彼」としますが、付き合っていたわけではないです)

 彼は、以前予備校に勤めていた経験があるため、何か力になれることもあるかもしれないと連絡先を教えてくれました。
実際、アドバイスは的確で、ありがたかったです。

ある程度のお金もたまり、サテライト講座のおかげで予備校の選抜クラスに入れる程度の学力もついたため、
勉強に集中しようと退職しました。
不安もたくさんありましたが、逆に、退路がないから余計なことは何も考えずに集中できました。

その間も、彼は連絡をくれていました。
サテライト受講生でなく、ちゃんとした在校生になったので、予備校の職員や講師に相談ができるようになり、
彼とはなんでもない雑談しかしなくなったのですが、その雑談がいい気分転換になっていました。
やっぱり、ありがたい存在でした。

翌年、無事、希望の大学に合格することができました。
合格の報告をしたら、お祝いを兼ねて食事に誘ってくれて、そこで初めて二人で顔を向かい合わせて話をしました。
実際に話をしてみても楽しくて。
彼も楽しんでくれたようで、よかったら、こんなふうにたまにご飯を食べたりしませんか、と言ってくれました。
彼は私の7つ上で、友人も結婚したり、子どもがいたりで会う機会も減ってきたし、仕事以外のつながりで話をする人が少ないから、こうやって楽しく話ができる存在は嬉しいと。

それからは、たまに食事をしたり、出かけたり、いい友人関係を続けていました。
彼にはもともといい印象しかなかったけど、気がついたら好きになっていました。
でも、自分の状況を考えると告白なんてできませんでした。

そんな関係が1年続いたとき、彼から、結婚前提で付き合ってほしいと告白されました。
とてもうれしかった。でも、「結婚前提」と言われたので、断りました。

学校のこと、卒業後のことを考えると出産は無理だし、何より、結婚生活はお互いの支えあいなのに、私は自分のことでいっぱいいっぱいだから、誰かを支えるなんて無理だと思う。
だから、気持ちは嬉しいし、私もあなたのことは好きだけど、結婚前提でのお付き合いは出来ないと伝えました。

そうしたら…

(Visited 297 times, 1 visits today)

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •