夜逃げしたこと。
借金か何かでどーにも回らなくなったらしいのだけど、子供の私には状況が全く読めてなかったので
「いますぐ荷物をまとめろ!」という父親の一言で行動開始。
車(セダン)に詰めれるだけなので持っていける荷物は限られていて、とりあえず私は卒アルと預金通帳と毛布(まだ3月)。
深夜?明け方?という時間に出発したんだけど、家が見えなくなる頃にその当時バイトで稼いだお金で買った指輪を忘れたことを思い出し、恥ずかしながら、その時初めて
「もう戻れないんだ」って実感した。
そのあとは何故か親子3人で●ホテルで宿泊したり、結局私だけ親戚の所に置いていかれて両親はホームレスになったりと色々あったけど、夜逃げした日の、忘れ物を取りに行くことさえ出来ない喪失感は今でも忘れられない。
その後…
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親は大阪のナントカ?って町にいるって役所?の人から連絡きた。
父がもうすぐ●ぬって。その後も母を保護出来るかって聞かれたわ。
私がその時まだ20代で独身で1人暮らし特に給料が良い仕事してる訳じゃないってことがわかったら
「ご両親は何とかなる。このままこちらで保護することも可能。
あなたは自分の生活を考えて判断して良い。死に目にも会わなくても良い。」というような事を言ってくれた。
この言葉で本当に救われた。
私も日々の生活だけで手いっぱいだったし、引き取ったところで一緒に落ちてくだけだって事は目に見えてたから。
きっとその役所(だと思うけど、よくわからなくてごめん)の人も色々見てきてるんだろうなぁ。
国や行政、納税者の方には本当に申し訳ないけどおかげさまで私は結婚して子どもも2人生まれてどうにかこうにか生活出来てる。