どこでもドアが欲しかった

元彼『お前セイ病うつしたな!A子にも感染した!治療費よこせ!』 →後日、A子にトンデモナイ事実が発覚…

time 2016/11/24

元彼『お前セイ病うつしたな!A子にも感染した!治療費よこせ!』 →後日、A子にトンデモナイ事実が発覚…

もう何年も前にあったことです。 
当時の年齢。 
私子:27歳、会社員 
彼男:29歳、会社員 
友子、A子、上司 
全員同じ会社。 

事が起こる二ヶ月ほど前、彼男が私子の部屋に転がり込んできた。
付き合って一年半経っていたし、お互いの仲もあまり悪くない。
社会人で良い歳だし、そろそろ結婚の話も上がってくる頃合いだったため、二つ返事で同棲開始。 

口先の理由は、私子といつも一緒にいたいとかそんな感じだった。

ある日、外出しようとしたとき、付き合って初めてのクリスマスに彼男からもらったペアリングがいつもの場所にないことに気づいた私子、軽いパニックに陥る。
部屋でテレビを見ていた彼男に聞くが、知らない、と素っ気ない。
部屋中探したが見付からず、どこかで忘れてきたのだろうかと凹んだ。
彼男はにべもなく、なくしてごめんと謝る私子を黙って見つめるだけだった。
失くした私が悪いんだと、自責していた。

職場の同僚である友子は、入社当時から仲が良かった。
彼男との同棲や指輪がなくなったことなど、日常の会話として伝えていた。

ある日、隣の部署にいる顔見知りの同期A子が、私子のと似ている指輪をしていたと聞いた。
トイレでたまたま盛り上がっていたところ、見かけたらしい。
私子の指輪には少し珍しい特徴があった。
勘違いなら良いけど、と思いながら、友子と一緒に恐る恐るA子に接触。
すると、悪びれることなく
「彼男にもらったの~」と笑顔で答えてくれた。
どういうことかと詳しく聞くと、デートしたときにくれた、A子と彼男は付き合っている、とのこと。

彼男と付き合っているのは私子で、その指輪が私子のにそっくりだという話をしたが、取り付く島もなし。
パニックになった私子は、帰宅後、彼男に相談。
すると、
「新しいの欲しいなら買ってやるよ」と投げやりに言われた。
指輪がどうとかじゃなくて、A子とはどういう関係なのか聞いているんだと言っても、知らぬ存ぜぬだった。

翌日、前日の発言とやっぱり指輪のことが気になって、再度A子に凸。
よく見せてほしい、私子の指輪なら証拠があると食い下がると、本当のことを話し出した。
というのも、この指輪は彼男宅(=私子宅)に遊びに行ったときにもらったものだという。
時期を聞くと、私が指輪を失くした頃と重なる。
彼男浮気?と思ったが、A子曰く本命は自分だと。
怒りやら混乱やらで私子疲弊、結局指輪は確認すらできず。

その日の帰宅後、再度彼男を問い詰める。A子の話した内容を聞かせていると、彼男の顔が激しくゆがんだ。
「何、あいつげろったの?めんどくせーことしやがって」
浮気を認めた様子の彼男。
家にあげたり、私子の指輪をA子にあげたことも喋った。
私子がおこっていると、
「お前うざい。出ていけ」と。
待て、ここは私の部屋だ。出て行くのはお前だ。
結局逆ギレして彼男は出て行った。

週末にかけてこの騒動があり、さすがに結婚まで考えていた仲だったため私子はへこんだ。
浮気を悪びれずにやる彼男に未練はあまりなかったが、精神的にこたえたため、友子に無理を言って、土日構ってもらった。
家財の処分とかは後回しにした。

週明け出社すると、彼男とA子が公然とイチャイチャしていた。以前私子と付き合っていたことを知っていた人からはkwskされたりもしたが、基本スルーすることに。
二人とは業務上たまに絡むこともあったが、微妙に邪険にされつつこちらはスルー。
昨日の今日で悔しい気持ちもあったが、二人の思考回路がこの時にはりかいできなくなっていたから、できるだけ関わり合いにならないようにした。

その後しばらくは、そんな調子で過ぎていたが、一ヶ月ほど過ぎたある日、業務中に二人から凸られる。
彼男は顔真っ赤、A子はメソメソ泣いていた。罵倒していたのは主に彼男。

よくよく聞くと、私子が彼男に病気をうつしたせいで、A子にまで感染した、謝れ、治療代よこせ、というもの。
私子には身に覚えがない。
彼男とは生でしたことはなかったし、病気の検査にもかかったことはなかった。
A子に至っては、悲劇のヒロインのようだった。
「彼男くんこと好きだからって、こんなのひどすぎるよ・・赤ちゃん産めなくなったらどうしよう」
と大泣き。
ここだけ聞いたら、何も知らない人には私が横槍だと思われかねないセリフ。

そして、この話が一人歩きし、社内の一部の方から私子ははぶられた。
ある程度事情を知っている人からも、腫れ物扱いされた。勤務中のオフィスでやられたのは最悪だった。
この場でも友子始め一部の友人が私子の味方についてくれたおかげで、何とか乗り切れた。
あの時のメンバーには頭が上がらない。

噂が一巡し、少しおさまりかけた頃…

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