どこでもドアが欲しかった

教養のない夫に愛想が尽きた→子供の教育に力を入れよう→結果…

time 2016/11/26

教養のない夫に愛想が尽きた→子供の教育に力を入れよう→結果…

子供が10歳になったとき、気がついたら家から旦那が消え、弁護士から連絡がきた。
離婚協議のために別居したいという話で、夫の給与口座は凍結され、最低限のお金しかもらえなくなるという。

生活力がないので離婚はしたくなかった。泣きつけば回避できると思ってた。
仮に離婚になっても、旦那は甘いから
子供のためと主張すれば財産の2/3くらいはもらえて、
慰謝料もとれると踏んでいた。

甘い考えは相手の弁護士に徹底して打ち砕かれた。
夫は私が不利になる証拠を集めていた。
モラルハラスメント、レスという単語を初めて聞いた。
自分で選択する余地もなく、離婚せざる得ない状況に追い込まれたことに
ようやく気がついた。

慰謝料もとれず、財産はきっちり半々、
心の準備もなくシングルマザーになった。
その時点ではまだ現実を受け止めきれず、離婚しても家族なんだからと、
これからも金銭や子育てで夫に頼るつもりでいた。

なのに、夫は離婚して1年もたたずに職場の女と再婚して、
子供たちとの交流は早々になくなった。
その女との関係が不倫であれば慰謝料請求できたはずだったけど、
公正証書の取り決めが裏目に出て、夫に請求はできなかった。
不倫相手への請求は、証拠もない状態では返り討ちにあう。諦めざるをえなかった。

昔の同僚に夫の近況を聞くと、ため息混じりに教えてくれた。
夫は、低学歴とか社会の底辺の仕事だと言われるのが悔しい、
何がなんでも成功したいと口癖のように言っていて
願いかなって親会社で登用され出世街道を進んでると聞いた。
それは私が夫に言った言葉だった。
私がバカにしたせいで発奮したらしい。
元同僚に慰められたが、離婚したときより惨めな気持ちに襲われた。

その後、元夫の職場近くに住むのが耐えられず引っ越した。

元夫は私の頼むことは何でもやってくれたし、私には甘かった。
それが子供まで切り捨てるような恐ろしい人だとはわからなかった。
私も悪かったとは思うけど、元夫の行動は親になった人間のやることではないと思う。
もし元夫がこれを見てるなら、せめて子供たちは大学くらいは出してやってほしいと言いたい。

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