どこでもドアが欲しかった

花婿母のために流れた披露宴の招待状が再度送られてきた。行ってみると…

time 2016/12/01

花婿母のために流れた披露宴の招待状が再度送られてきた。行ってみると…

俺と友人(仮にAとする)とその奥さんは大学のゼミ仲間。
大学卒業して3年後に結婚の話が出たが、Aの両親特に母親がまだ早いと反対。 
説得した結果、籍だけならOK、ただし式&披露宴はなしとなった。

それから数年後の昨年春、結婚式の招待状が届いた。
差出人はかのA夫婦。
いまさら何で…?と連絡してみると
A奥さんが妊娠、A母親が
「式も挙げてないのになんてふしだらな!
結婚式しないと産ませない!!」
と叫んでいるらしい。

Aは今更と思ったようだが、式挙げること自体はA奥さんも望んでたので、6月の安定期?を待って普通の式場で普通に挙げることにしたそうだ。
もちろん、俺ら友人たちも出席予定にした。

ところがしばらくしてまたA母が暴走したらしい。
デキ婚なんて恥ずかしい(いや違うだろ)からと勝手に結婚式場&披露宴会場をキャンセル。
式場から動きがないことに気づいたAたちが確認して発覚。 
式場関係者もAに直接確認しなかったこともあり大騒ぎになったが、結局既に違うカップルが予定入れてて、式自体が流れたらしい。

で、12月。Aから無事出産のメールが届いた2日後、なぜかまた招待状が届いた。
差出人はA夫婦だが、式の日付が一週間後。
しかも「時間がないので出席扱いにさせていただきました。当日お待ちしてます」になってる。
俺の嫁(これもゼミ仲間)に聞いたら
「ムリ!産婦も子どもも死んじゃうよ!」
と大反対。
確認すると前の式に呼ばれた友人全員に送られてきてる。

Aが母親に確認したところ、やはり母親の暴走。


「まさかこんなに早く産まれるとは思わなかった。今からキャンセルしてもほぼ全額支払いになる、場所も小ジャレたレストランだから、手ぶらの
軽装の飲み会ということで皆さん来てもらえない?」
と言われたらしい。
友人たちと話し合って「Aの二世誕生を祝う会」のつもりで行こうと、出産祝い(あくまでも)を持って一応背広で集まった。

郊外山手のレストランウェディングに使われそうな場所だが、親類も黒服で来てる人はいなくて、主役のAだけがちょっと固いスーツ。

すると、派手な曲がなり、いきなりドアから白いドレスとベールの女性登場。
嫁さんが?と思ったら、これがすごいババア。

誰だ、これは?…

 

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