どこでもドアが欲しかった

愛人宅と自宅を行き来して二重生活を送っていた。しかし仕事先に現れた嫁は笑顔で「すべて知ってるよ」…

time 2016/12/01

愛人宅と自宅を行き来して二重生活を送っていた。しかし仕事先に現れた嫁は笑顔で「すべて知ってるよ」…

一番応えたのは、一度だけ嫁がすごく泥酔して「Zのところに帰らなくていいの?お家間違えたの?
喧嘩したの?仲直り手伝おうか?」って頭を撫でられた時。
うまく言えないけど、申し訳ないんだかなんだかとにかく、俺はこの時だけは号泣してしまった。

もう何書いてるか自分でもわかんなくなってきたし。
そんな感じで嫁はいまも時々フラッシュバックするけど、
とても良い奴です。俺のことを本当に愛しているかはわからないけど、懐の深い奴です。
愛しているかわからないっていうのは、嫁に「君が私のこと好きになってくれるまで私も
もう君を好きだとは思わない様にする」って言われたから。
俺は何度も「好きだ」って言うけど、まぁ、そう簡単に信じてはもらえません。
それは仕方ない。これからも言い続ける。

引っ越して転職もなんとか落ち着いて、あとは子供だ。
嫁は時々「不倫の遺伝子なんて要らない」って正論を言う。
だけど「君が変わり始めてるのも信じたい」とも言う。こればかりは嫁に任せるしかない。

嫁の浮気なんか疑って「どうせ嫁も浮気してるし」なんて思っていた当時の俺を
本当に馬鹿だったと思う。嫁の浮気の根拠だって単に嫁の仕事の業界が
男が8割を占める故に仕事の取引とはいえ嫁のケータイは常に男の名前で電話もメールも埋まっていた。
それが嫁も浮気をしていると思った根拠。
でも嫁は俺の時間が合えば仕事仲間を紹介してくれていたし、俺が聞いてないのに
呑んでる店の名前をいつも連絡してきて、仕事が終わったら顔を出してよ、なんて言ってくれていた。

嫁はいつでも俺にすべてをオープンにしてた。
でも俺は友達を一人も紹介しなかった。不倫がバレるのも嫌だし、そもそも友達に会うより
不倫相手とか行きずりの呑み仲間とかを優先していた。
友達なくすのも当然だな。
本当に今は反省している。
嫁との日常の喧嘩に苛立つ時もあるけど、結局嫁以外は考えられない。
これからも嫁を大事にする。

まぁ、そんな馬鹿な俺の独り言でした。

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