どこでもドアが欲しかった

交通事故で後遺症が残ったA子は同級生の親の会社でバイトをすることに→しかし…

time 2016/12/02

交通事故で後遺症が残ったA子は同級生の親の会社でバイトをすることに→しかし…

A子はその部署で一番働きまわっていることが判明した。
すべてはB実が原因だった。

・B実が部署の人たちに、「A子が社長の息子のコネでバイトしている、自分たちと違ってほとんど働いてない」と言いふらす
・部署の人達はA子が暇で時間を持て余しているのだと思い込み、自分たちの仕事で手の回らないものを全てA子に回す
・A子は周りの正社員から「A子さんバイトで時間余ってるそうね」「私たち働きすぎてるから仕事お願いね」と言われてすべて引き受ける
・本来労働時間を管理するはずの人間がそれを怠っていたために、A子の労働時間を誰も把握していなかった
・結果、A子は土日返上で会社の閉まっている祝日以外毎日働いている

こんな構図が出来上がっていた。
俺はA子にすぐバイトを止めるように何度も何度も説得し、A子も医者から止められていたので一月後に退職。
本当は体調に問題が出てきていて、毎朝必ず嘔吐してから会社に行ってたらしく、胃カメラも飲んでたようだ。
流石に仕事無しでの生活に不安があると言ったので、俺の実家の空いている一室を親の了解を得て貸すことにした。
すると一月もせずに、B実とC男からA子に会社に戻ってくるようにしつこく電話がかかってくるようになった。
俺にもLINEで毎日のようにメッセージがきて
B実:A子がいなくなってから仕事が回らない!職場もどんどん汚くなるし、書類もどこにあるのかわからないの!どこに居るか知ってる!?
C男:A子がいなくなって困る!会社の重要な仕事内容を知ってるんだ!いらないのはB実だ、こいつ本当に何も仕事してなかった!A子はどこにいるんだ!
と、A子の都合なんて一切無視のメッセージが溜まっていった。重要な仕事って、それやらせてたのそこの社員だろと。
俺は職場で出張が決まっていたので、A子を連れて逃げることにした。
A子の了解を得て携帯は解約し、かわりに俺名義の携帯を使ってもらうことにした。
ソッチのほうがやすかったので…。
飛行機の距離にいるせいか、その後無事逃げ切れてCO成功した。
今では平穏な毎日を二人で過ごしている。

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