どこでもドアが欲しかった

賃貸に出していた家が東日本大震災で全壊判定を受けたので、自腹で修繕することにしたのだが…

time 2016/12/06

賃貸に出していた家が東日本大震災で全壊判定を受けたので、自腹で修繕することにしたのだが…

借主の話をきくと、借主は既に貰える義援金は修繕費なんてもんじゃないほどもらってるらしく、その上支援金をまるごと懐に入れるつもりだった。 
修繕のために貰えるお金なのでは?と聞いても、修繕はこっちでやりますと言う。 
いや、あんたの家じゃないから勝手に修繕すんなよと。 
というか、安いお金で簡単な修繕されても困る。 
いずれ定年したら戻るつもりの我が家なんだから。 
みたいな事を伝えたが、ふじこふじこになってた。 

仕方なく、飛行機で出向いて話し合い。 
修繕費ならすでにこちらで手配したから新たに支援金を申請する必要はない、本当に困っている人達に回すべきお金だから申請はむしろするべきではないと伝えた。 
むしろ本当に困っているのは突然数百万出費しなければならなくなったうちの方だし、うちと同じケースでは借主が支援金を大家にかわって申請してくれるものみたいなんだけどね、何百万も義援金もらえたなら家賃払えよ、と喉元まで出かかったが我慢した。 

すると借主は激昂。 
貰えるお金は1円でも多いほうがいい、遠くに住んでる大家さんは懐をいためなくて良いですねと言ってきた。 
数百万払って懐いためてるっつんだよ。 
借主のがめつさにドン引きした。 
ちなみに借主は40手前の独身の女と、その母親だった。 
そちらがそういう態度なら家賃請求するしそれが嫌なら出て行ってください、と旦那がピシャリと言ったらもっとファビョってしまい話にならなくなったので、帰った。 
飛行機代も馬鹿にならないのに…

その後も出ていかないとずっと粘っていたが、ようやく出ていったので、不動産屋にもう少しちゃんとした人に貸すように懇願しておいた。 
被災した人は本当に大変だったと思うけど、借主のように暮らせる家が倒壊することなく残って普通の生活を送っているにもかかわらずたんまり義援金もらって払える家賃も払わないような人間が存在する事が、私的には衝撃だった。 

助け合いとか絆って、そういう事じゃないと思う。

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