どこでもドアが欲しかった

じいさんの乾杯の挨拶が長すぎ。耐えられなくなった子供がジュースに手を伸ばすと…

time 2016/12/07

じいさんの乾杯の挨拶が長すぎ。耐えられなくなった子供がジュースに手を伸ばすと…

うちの親戚は、晦日に本家(家がでかいだけの農家)で正月支度をする。
とはいえ本家の手伝いをするわけじゃなくて、男たちは全世帯分の餅をつき(もち米ふかすところからやる)
女たちは予め分担して作ってきた正月料理を詰め合う。
(叔母は全員分の黒豆、母は松前漬け、みたいな感じ)
子供たちは本家が持ってるみかん畑でみかん採ってくる係とまあ、楽しい集まりだった。
都合悪けりゃ来なくて良いし。

最後に和室に机並べて、みんなで夕飯食べて解散、までが一連の流れなんだがある時、一人のじいさんが立ち上がり乾杯の挨拶を始めた。

これが長い。すごく長い。
一族の絆だとか、世代へ受け継がれる何ちゃらとか、語るわ語る。
みんな仕事して疲れてる、のど乾いてるのに加え、暖房も入ってるから喉カラカラ。
10分たった頃に
「なぁ、○○さん、そろそろ…」とおじさんが声かけたら、


「まだ話しとるだろうが!卑しいやつめ!」と叱り飛ばし話続行。
子供らが小声で親に
「まだ食べちゃだめなの?」との声がしきりに聞こえ、みんながうんざりし始めた頃、じいさんの話がどうやら終了。

やっと飲める!とみんなが安堵したとき、のどの渇きに耐えきれなかったのか、三歳児が、ジュースに口を付けてしまった。
それをめざとく見つけたじいさん、今度はその子の説教にシフトチェンジ。
「まだワシが乾杯しとらんだろ!親の教育がなっとらん!」
と、長々と持論を展開しようとしたとき…

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